韓国語翻訳練習 ハ・テワン~全ての瞬間が君だった~55「2.二人だけの季節が始まった瞬間」
君と一緒の暗闇なら
人が人をここまで愛せるのか。
という、切ない思いで一瞬を覆っていた。
君に向き合った時まるで熟れていない青い果実を飲み込んだように
口いっぱいひりひりするだけでは足りず、全身が震えた。
君は僕の全てが僕に背を見せた時
僕に向かってその心臓のような手を全力で差し出した。
一面暗闇だった僕の世界に訪れ
カーテンを気取って自分の体を開け放った。
その隙に流れ込んだ光を
君はでたらめに撃ち込んだ、残らず。
確かに君は
僕が確信した
その愛だった。
そんな君と旅する暗闇ならば
あえて光を探しに行って目を擦らなくてもいいみたいだ。
沈まない月にさえも
恨みを抱かなくていいようだ。