きゅんくんはなぜ音楽をやるのか
今回ZINEを一緒に作らせてもらったはるちゃんとは、音楽の場で出会った。気が合ってスタジオでセッションをするようになり、ライブに呼んでいただけることになった。
DTMソフトを購入してから3年が経とうとしている。DTMソフトというのは要はパソコンで音楽を作るソフトだ。
実はボイストレーニングに通ってからも3年半ほど経っている。喋りの方のトレーニングではなく、歌の方のトレーニングだ。
チェロはちっとも上手くならないが、習い始めて4年が経つらしい。
自分のルーツであるウェアラブルロボットにまつわる活動と、音楽に関わる行動の関連付けがうまく言語化できていなくて、ウォッチャーの皆さん(きゅんくんをウォッチしている皆さん)には謎な思いを抱かせていたかもしれない。
今回、それを整理して言葉にすることにした。
今年の夏から動かそうとしている新しいプロジェクトについても、この場を借りて説明したい。
音楽をするのは昔から好きだ。ピアノを2歳だか3歳だかの時に、習いたいと自分で言ったらしい。通っていたスクールに自分で作曲して演奏する発表会があったので、小学校に上がったくらいから作曲をしていた。その後大人になってバンドを組んで人と音楽をする楽しさを理解し、チェロを譲り受け習い始め、友人とカラオケでデュエットをして遊んでいるうちに歌唱力を向上させたくなりボイトレに通い始め、コロナ禍にリモート合唱をしたくてDTMを始めたというわけだ。
音楽の魅力ってなんだろうか。話は飛ぶが、私がウェアラブルロボットを作る理由は二つある。一つは、人と人工物(エージェントのあるロボット)の関係性を探り、人がどういう思いを抱き感じるのかを調べる、ということだ。それは、ウェアラブルロボットと人のインタラクションを調べる研究につながっていく。もう一つの理由は、ウェアラブルロボットを装着すれば人の姿かたちから離れることができる、ということだ。人のシルエットが好きではないのかもしれない。人のシルエットを崩すことばかり考えている。実は最近新しく準備しているプロジェクト…
続きはZINE「優しい微睡み」にて。