『首都高レポート』首都高大改造の行方 Vol.2
KK線&八重洲線「汐留JCT→神田橋JCT」 走行雑記
短い無料区間は走り抜け一択!
汐留JCT分岐から暫く走ると、汐留乗継所がある。KK線は無料で通行出来るため、10分の時間制限付きで再び首都高へ乗れば、記録はリセットされずに連続利用と見なされる。
銀座地域の街中を通るKK線にはフルICがなく、ハーフICのみ。だから、“無料区間KK線”のみの利用で得をするのは結局「全線利用者」か「首都高接続利用者」なのだ。
ランプをおりた先は都心の複雑でごった返した道路で、かつ「次のICは出口だけ…」とか「入口は逆方向だけじゃん」なんて具合で、安易な退出をすれば制限時間10分は余裕で超えていく。
因みに汐留JCTから西銀座料金所(八重洲線入口)まで普通に走り抜ければ5分以下の短い行程。
東海道新幹線とご対面
汐留乗継所を通過すると、東海道新幹線とご対面する。通称「土橋カーブ」は方角的に東京駅方面へ曲がる事になる。
曲った先にある土橋入口の合流の短さに驚かされるが、制限速度40kmの道路だから譲り合い精神を忘れなければ問題ないと思う。
当たり前だけど…
汐留JCTにしつこく掲げられていた大型通行禁止の真意は、通行上の不便さよりも別の所にあるんじゃないかとさえ思った。
一般道では、「知っている奴はここを抜ける」という抜け道的意味で大型通行禁止標識を無視する車がいるのが実態。土地勘があることで通行に支障が無いことを知っていて、且つ周辺道路に比べて距離も時間も短縮になるからだ。
何より、重要幹線道路沿いだとそこまで悪目立ちしないのが実情。
しかしこちらは都心。
重要幹線道路と言っても渋滞が激しかったり、多くの大型車は首都高を利用する。
都心の首都高と言えばC1を指し、宝町入口のように放射路線への玄関口になる場所がある。都心のど真ん中を通るKK線を利用しなくても、少し走ればC1があるから大型車の意識はそちらへ向くと思う。
「だからこそ標識を無視すれば悪目立ちするのか…」なんて考えが所詮違反切符から逃げるための悪巧みで、それによって他者が受ける危険まで考えが至っていないのだ。
KK線も著者の中では、大型車が普通に通行している風景が想像出来ている。
“ただ通行するだけ”なら行けるのか
KK線が抱えている事情を調べていくと、通行するだけでもリスクが有るようだ。
「あの橋脚が原因で事故渋滞だ…」でKK線・八重洲線コースへ迂回すれば、そこで何もない限り圧倒的に早く行ける。ただ、大型車は絶対に迂回をしてはいけない。
その事情については後の記事で詳しく取り上げたいと思う。
大丸は東京駅の目印
大丸は東京駅の目印。
一棟一棟に見えない名札が貼られている都心の高層ビルは、自分がいる地点を知る目印になる。大丸を真北に眺めているのは、八重洲口前を南北に通る外堀通りに沿って走っているということ。
先に見える料金所を通過すれば八重洲線経由で池袋線、隣の車線はC1内回りから上野線方面へ行ける。
汐留JCT・宝町入口間の「急カーブ&橋脚注意区間」を避けたい場合は、思い出作りも兼ねてKK線の利用を検討してみるのもありだと思う。
都市高速特有の悩みは入口探し
文字がかすれて読みにくいが、ここは西銀座料金所。八重洲線は料金所先で一気に地下へと下り、神田橋JCTまで八重洲トンネルが続く。
「駐車場」とあるのは、例の八重洲パーキング。駐車場入口が八重洲“出口”で駐車場出口が八重洲“入口”となり、退出には駐車料金が必要。
一般道に接続できる東京駅の最寄りは丸の内出口だが、南行のみのハーフICとなる。入口は無く、C1内回りは宝町、外回りはKK線の西銀座入口が最寄り。
複雑な場所が多い東京、しかも都心。
ハーフICだらけで、もう少し便利にならないかと正直思う。せめて東京駅周辺だけでも…。
神田橋JCTは危険か?
竹橋JCTまで1km地点にある神田橋JCTは、首都高有数の注意ポイントの一つ。
先端まで合流車線を活かすことと若干右寄りに走る事で、視認性はしっかり確保出来る。
江戸橋JCT方面からだとC1は下り勾配、一方の八重洲線はトンネル出口から高度を上げてすぐの合流になるから、窮屈に感じる合流車線の使い方次第では「危険」と感じることもあるはず。
先の神田橋入口が竹橋JCT内に合流するに等しく、右分岐の池袋線方面へ車線変更する車と相まって同JCTは渋滞のメッカとなる。
「渋滞している方が楽」なポイントではあるが、注意ポイントの中では危険度は低いと感じた。
走行雑記北行編・一旦完結