森休快

沙門。得度受戒してゆるゆると修行中。

森休快

沙門。得度受戒してゆるゆると修行中。

マガジン

  • 極私的猛虎魂物語

    阪神タイガースを軸にした、この50年の個人史と同時代史をつらつらとつづっていきます。

最近の記事

極私的猛虎魂物語(2)南海ホークスの洗礼

■初物はホークス  なかなか友達ができなかった小学校1年の私。それでも聞き耳を立てていると、時折プロ野球が話題になっていた。野球という面白そうな娯楽がある――ぼんやりとだが、そんなことがわかりはじめていた。  2年生に進級した昭和46(1971)年。確か暑い時期だったと思う。大阪に住む親戚に誘われて、生まれて初めてのプロ野球観戦に連れて行ってもらった。  といっても、あの甲子園球場ではなかった。場所は、今は亡き大阪球場。南海-近鉄戦を見たのだった。  野球というものをよ

    • 極私的猛虎魂物語(1)全ては「神戸」から始まった

      ■前口上  気がついたら、阪神タイガースというプロ野球チームの虜になってしまってから、50年以上が経過していた。長い付き合いである。球場に足繫く通って声を張り上げる、という熱狂さこそなかったものの、心の中には常に猛虎が棲んでいた。  ちょうど還暦を迎えることもあり、タイガースを振り返りつつ、自分史と同時代史をシンクロさせたものを書き残しておこう、というのがこのタイトルの趣旨である。基本的に自分語りなので、ドラマティックでもなんでもなく面白みに欠けるとは思うが、備忘録というこ

      • 「天皇制」は「詰んだ」のか(2)

        (承前)さて、前稿の続きである。 不毛な「男系天皇」「女系天皇」論 今後の皇室・天皇制のあり方については、20年近く前からさまざまな形で議論されてきた。それは皇位継承について、皇室典範第2条・3条が重くのしかかってたからである。引用する。 第1条 皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する。 第2条 皇位は、左の順序により、皇族に、これを伝える。 一 皇長子 二 皇長孫 三 その他の皇長子の子孫 四 皇次子及びその子孫 五 その他の皇子孫 六 皇兄弟及びその子孫 七

        • 「天皇制」は「詰んだ」のか(1)

           小室圭さんと眞子さん(秋篠宮家)の結婚と、それに伴って行われた記者会見について、さまざまな意見や感想がネット上に満ち溢れている。  意外に多いのが、現行憲法下での「天皇制」のありようにまで言及する意見だ。曰く「今上陛下で終わりにすればいい」「愛子さまに継承して、それでおしまいでいい」――。もはや「男系天皇」「女系天皇」論争を超えた部分で、現行の天皇制そのものに対する異議が出始めているのだ。  果たして「天皇制」は「詰んだ」のか。少し考えてみたい。 上皇陛下のお心の先に

        マガジン

        • 極私的猛虎魂物語
          2本

        記事

          はじめまして。

          とりあえずゆるゆると、別にペースも決めず、思いついたことを書き連ねていくことにしようと思う。 とりたてて紹介するほどの自己もないのだけれど、とりあえず記すと、今は某社で国際情報サイトの編集者をしている。 一方2019年4月に高野山で得度し、6月には受戒を無魔成満。一応僧侶のはしくれということになるのだが、今後の修行をどうするか決めかねているところだから、半僧半俗修行中、というのが正確かもしれない。 このnoteでは、特に自分の書きたい分野を決めつけるつもりはない。おそら

          はじめまして。