一箱古本市inイクネスしばたの目録
2024年11月4日(月・祝)に開催の一箱古本市inイクネスしばたにて出店します!目録を作成しましたので、お越しの方は参考にご覧ください。20冊紹介しています。
①『刑務所良品』
受刑者が刑務作業で作った商品のカタログ。デザインを廃し、機能を追求した品々は美しい。差別を受ける事もあるだろうが良品らしさが見て分かる。刑務所の一端にも触れており読み物としても面白い。予価500円
https://x.com/kyuhei_book/status/1852596041432141826
②『文化天然記念物 絶滅危惧浪漫 昭和博物館』 昭和を彩った数々の懐かしいものたちを写真で紹介。なぜ人は懐かしいものに惹かれるのだろうか。予価300円
③『本の雑誌 特集 そのタイトルに決まるまで』 長すぎるラノベのタイトル、ちくま新書のタイトル、翻訳の原題と邦訳タイトル…その他売り上げのためキャッチーなタイトルを考える現場の声がたくさん載っている。予価200円
④『スタジオジブリの仮面と覆面』 この本を読むまで気づかなかったがジブリ作品には多くの仮面と覆面が登場する。本書では特徴的な面を民俗学のエッセンスを織り交ぜて解説する。驚いたのは宮崎駿の研究姿勢だ。ジブリ作品が好きな方、仮面が好きな方はぜひ。予価500円
⑤『なつかしの理科室』 小中学で誰もがお世話になる理科室グッズを値段付きで一挙紹介。百葉箱って買えるんだ…!類書がない非常にユニークな本です。予価500円
⑥『少女廣告 創刊號』 『少女廣告 第ニ號』 広告というのは有名なものを除き消費されて消えてゆく、その儚さは少女のようなものなのだろうか。これはある時代の広告と回顧のエッセイをまとめた小冊子だ。袋とじになっており、切らないと広告は見る事ができない。袋とじ、久しぶりに切りました。予価各200円
⑦『自己満足のデザイン』 自分が1番欲しいデザインを作る。それはマーケティングとは真逆にあたる考えなのかもしれない、しかし本書で紹介されるデザインはどれも魅力的だ。あれもこれも欲しい。ブックカバー、いつか商品化されないかなあ。予価500円
⑧『イロブン 色物文具マニアックス』 ヘンテコ文具てんこ盛りのマニア本。日本だけでなく海外メーカーも多数紹介しており非常に見応え(?)がある。なぜ文具にこれだけいらない機能を付けてしまうのか。そもそもこれは文具なのか。面白雑貨が好きな方には間違いなく刺さる一冊です。予価300円
⑨『図説 漫画の歴史』 漫画の歴史といっても内容は複雑である。それを丁寧に図解したのが本書だ。近年の紹介は少なくむしろ漫画の起こりから発展期である明治大正戦前を詳しく取り上げている。発展チャートは特に見応えがある。漫画の歴史を知るガイドとして最適だろう。予価500円
⑩『広告図像の伝説』 広告と商標の歴史を荒俣ワールド満載で語る。過去の力強い図案に比べ今の商標は当たり障りないモノが多いなと感じた。今も続く商標に込められた意味が詳しく載っており面白い。予価400円
⑪『かくし島の兎』 津川智宏の短編漫画は面白いし何回でも楽しめる。物語は夢で見たイメージを元に展開され、どう転ぶか分からないし唐突に終わったりする。店なのに売ってはならない「うらないのみせ」大家と奇妙なバトルを繰り広げる「さばきの館」ある雪の日の待合所を描く「冬の待合所」が良かった。予価600円
⑫『我々はひとりぼっちか』 広大な宇宙にある地球。人間は宇宙に浮かぶひとりぼっちの知的生命体なのか?その疑問に対して真面目に考え、過去の研究を列記したのがこの小冊子だ。果たして我々が知的生命体と出会うのは今世紀だろうか、もしくは。予価200円
⑬『京都人が教える 本当に気持ちの良いコミュニケーション』 京都といえば古くからのしきたりや文化が根付く都市というイメージが浮かぶ。そんな京都には独特のコミュニケーションがあるのはご存知だろうか。相手を傷付けず気持ち良く会話するテクニック(京都版)を知りたい方におすすめ。予価200円
⑭『ひとりかごめ』 これだけ斬新な発想のホラーはなかなかないだろう。絵がきれいで女の子がかわいいのだがその空気を一瞬で壊すホラー展開が待っている。結構なグロ描写があるのでそれは注意。身体に変調をきたし、心身共に怪異となす表題作の「ひとりかごめ」が特に良かった。予価300円
⑮『雑本展覧会』 古書を集め、それが何の役に立つか分からないが読む。しかし、そこに時折ある発見を喜び、新たな古書を集める… そんな楽しさがふんだんに込められた本。自分のアンテナに任せ古書を買い集める人にはきっと共感が多くあるだろう。予価300円
⑯『面白くない話図鑑vol.2.3』 私は面白くない話が大嫌いだ。なぜか。面白くない話は騒音だからだ。じゃあなぜこんな本を買うのか?それは面白くない話といいつつ惹かれているからだろう。予価各200円
⑰『嫌な奴の研究』 タイトルを見ただけで中身を全く見ずに買うことにした。誰にでも嫌だなあと感じる人はいる。その恨みつらみを冷静に語っていくのがこの本だ。嫌だと感じるセンスは人それぞれなのだが、その一端を読めたのは良かった。嫌な奴の反対は果たして良い奴なのか?予価200円
⑱『アジア遊学 特集:不老不死という欲望』 アジア各国の不老不死思想を巡る。かつて為政者も不老不死を求め無理難題を臣下に押し付けた。なんといってもインパクトが強いのは表紙にも採用されたこの図版。果たして当時の人はどのような思いでこれを眺めたのだろう。予価500円
⑲『せどり男爵数奇譚』 古書に人生を賭けた男とそのミステリー。数々の奇書とそれを巡る人々が狂ったかのごとく書に突き進む様子が面白い。予価300円
⑳『消えた心臓/マグヌス伯爵』
ジェイムズの短編は古書収集の癖が垣間見えて面白い。「聖堂参事会員アルベリックの貼込帳」はある古書がきっかけで始まる恐怖譚。この話がお気に入り。怪異が起きると速度が加速していく。当時の教会や世相は分かりづらいが注釈で補完できる。#日本怪奇幻想読者クラブ
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