整髪についての考え方のポイント ~作業療法士・理学療法士のためのADL実践ガイド~
みなさんこんにちは。作業療法士の仲田です。今回は、片麻痺患者さんの整髪についての新しいアプローチをお伝えします。実際にZoomのナイトセミナー「OTしゃべり場」で交わされた会話を元に、効果的な方法をご紹介します。
片麻痺患者の整髪:従来の方法での課題
先生!整髪について確認です。
どんな確認ですか?
片麻痺の女性の患者さんですけど、櫛で髪の毛をとかそうとすると首の耐久性が低くて耐えるのが辛そうなんですよ。
麻痺は上下肢だけではありませんからね。
どうやって練習すれば良いですかね?
確認というより、やり方を知りたいってことですね。
そうですね。
片麻痺患者の整髪:新しいアプローチの提案
健全な方であれば、櫛で髪の毛をとかしていくのが一般的ですよね。
普通そうですよね。麻痺を呈していたらやり方が違うとか?
その通りです!
でも、櫛の使い方って…。
さくらさん、櫛が髪の毛をとかすのではなくて、髪の毛が櫛にとかされに行くという逆アプローチをすると良いのですよ。
どういうことですか?
櫛を髪の毛に当ててから、頭部を動かして髪の毛をとかされに行くってことです。
なるほど、首で耐えるのではなくて首に運動してもらうってことですね!
その通りです。
奥深いですね…。
継続的な学びの重要性
さくらさんは仕事場で毎回悩んでしゃべり場でシェアしてくれるのはありがたいですね。
だって、調べても全然わからないんですよ。
わからないをそのままにせず、努力しようとしている姿は素晴らしいと思います。
ありがとうございます!
応援していますよ。
また相談しますね。
今回のようなzoomだけでわかりにくいところがあれば、療活(療法士活性化委員会)のセミナーに遊びに来てくれた時にお伝えしますね。
よろしくお願いします!
まとめ:片麻痺患者の整髪アプローチ
麻痺は上下肢だけでなく、首の耐久性にも影響する
逆アプローチ:髪の毛が櫛にとかされに行く発想
頭部を動かして髪をとかす方法で首の負担を軽減
いかがだったでしょうか。この記事を通じて、片麻痺患者さんの整髪に対する新しいアプローチ方法について、視野が広がり少しでも役立つ情報をお伝えできたなら幸いです。
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