【PREP書評】勉強にハマる脳の作り方【篠原菊紀】
読書の世界をもっと楽しみたい、でも何を読めばいいのかわからない――そんなあなたのために、「PREP書評」をご提供します。
この企画では、私が読んで勉強になった本の概要やポイントをわかりやすく紹介し、皆さんの読書、noteやブログの執筆に役立ててもらうことを目指しています。
具体的には、PREP手法(Point(主張)・Reason(理由)・Example(具体例)・Point(再主張))を使って、本の魅力を分かりやすくお伝えします。
今回ご紹介するのは、篠原菊紀さんの『勉強にハマる脳の作り方』↓↓です。
Point(主張)
「パチンコやスマホに依存するように勉強にハマる」ことができる!
篠原菊紀さんの『勉強にハマる脳の作り方』は、脳科学と臨床心理学の知見を駆使して、「パチンコやスマホにハマるように勉強にハマる」ための方法を解説した本です。
この本の面白い点は、日常生活における依存性のメカニズムをポジティブに活用し、社会生活を破綻させることなく「勉強へのハマり」を実現するということです。
著者はパチンコやスマホの依存メカニズムを「強い集中力」「記憶力」「やる気」に転化し、勉強においても同様の脳の働きを活かせると説いています。
Reason(理由)
「脳の仕組み」を知ることで、勉強にハマることが可能になる
人間の脳はもともと、目先の快楽を求めるようにできています。
だからこそ、パチンコやスマホのような刺激的な行動に強く惹かれることがあります。
篠原氏はその脳の性質を逆手に取り、勉強という行動に対して同じような「依存状態」を作り出すことで、学習効率を飛躍的に向上させることが可能であると述べています。
本書では、「集中」「記憶」「やる気」といった学習に必要な脳の機能を強化するための35のレッスンが提供されており、それぞれのレッスンが実践的かつ具体的な内容になっています。
これにより、どのようにすれば勉強に「ハマる」ことができるかが明確に示されています。
Example(具体例)
私自身の経験を通して得た「勉強にハマる」方法
私は大学教員という職業柄、常に多くの文献を読み、論文を書く必要があります。
普段から「勉強にハマっている」状態でいることが求められますが、正直なところ、単なる趣味の読書とは異なり、時には苦痛を伴うこともあります。
論文を書く際に、アイディアが思いつかないときや、適切な資料が見つからないときなど、一人でイライラしてしまい、やる気を失ってしまうことも少なくありません。
しかし、この本のレッスン10にある「ストレスと快楽物質を交互にイメージする方法」を実践することで、私の執筆プロセスに大きな変化が生まれました。
レッスン10は、「昨日の勉強を思い出してみて、ストレスと快感が交互に繰り返される様子を想像してみましょう。そして、『うん、結構楽しい』と言ってみましょう」といった内容です。
この一節を読んだ後、実際に自分で試してみました。
論文を書いているとき、客観的に自分の頭の動きを観察してみると、「めんどくさい」とか「大変だ」といったストレスを感じる瞬間が多々ありました。
しかし、そのストレスを乗り越えて論理がぴったりとはまったり、新しい発見をしたときには心が躍り、興奮状態に入っている自分に気づきました。
その瞬間、本書で紹介されている通り、おそらくエンドルフィンのような快楽物質が放出されているのではないかと思います。
このプロセスを意識的に振り返ってみると、ストレスと快感がまるで波のように交互に訪れていることに気づきました。
そしてその波のサイクルこそが、何かを成し遂げる楽しさや達成感の源なのだと実感しました。
日々の中での学びや挑戦に対しても、このアプローチを取り入れるようにしました。
大変だと感じる瞬間も、次に来る快感のための準備だと思えば、実際に気持ちが少し楽になり、以前よりも前向きに取り組めるようになりました。
Point(再主張)
「脳科学」と「心理学」の知見を活用すれば、勉強はもっと楽しくなる!
篠原菊紀さんの『勉強にハマる脳の作り方』は、パチンコやスマホにハマるのと同じ原理で勉強に没頭するための技術を紹介する実践的なガイドです。
忙しい中でも学習の時間を確保したい人や、試験のために短期間で効率的に学びたいと考えている人には特に役立つ内容が満載です。
もしあなたが「勉強にハマれない」と感じているなら、まずは本書で紹介されているテクニックの中から一つでも試してみてください。
自分の脳の特性を理解し、その特性をうまく活用することで、勉強はもっと楽しいものになるかもしれません。
きゅうさんの本棚:さらに本書に興味をお持ちの方へ
この記事をお読みいただき、さらに『勉強にハマる脳の作り方』に興味をお持ちになった方は、お近くの書店やオンラインストアでおすすめの本を手に取ってみてください。
きっと理解が一層深まることでしょう。
さらに、Audibleではご購入いただくか、聴き放題サービスに登録してお楽しみいただけます。
ぜひ一度お試しください!