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【PREP書評】行動経済学の使い方【大竹文雄】

読書の世界をもっと楽しみたい、でも何を読めばいいのかわからない――そんなあなたのために、「PREP書評」をご提供します。


この企画では、私が読んで勉強になった本の概要やポイントをわかりやすく紹介し、皆さんの読書、noteやブログの執筆に役立ててもらうことを目指しています。


具体的には、PREP手法(Point(主張)・Reason(理由)・Example(具体例)・Point(再主張)を使って、本の魅力を分かりやすくお伝えします。


今回ご紹介するのは、大竹文雄さんの『行動経済学の使い方』↓です。

私はこの本に書いてあることを、普段の生活の中に意識的に取り入れるようにしています。


Point(主張)

行動経済学の知識を活用すれば、人々の意思決定をより良い方向に導くことができる。


大竹文雄さんの『行動経済学の使い方』は、私たちが日常生活で無意識に行っている「意思決定」について再考するチャンスを提供してくれます。

noterやブロガーにとっても、色々と有用な示唆を与えてくれます。


Reason(理由)

行動経済学は人々がどのように意思決定を行うかを理解するための強力なツールだからです。


伝統的な経済学では、私たち人間が常に合理的な選択をするもの(=経済人)と仮定していますが、行動経済学はその仮定に疑問を投げかけます。

人間はしばしば、直感に頼り、損失を過度に恐れるため、最善の選択をすることができません。

行動経済学では、これらの特性を理解し、私たち自身の行動をより効果的にコントロールするための方法を提案しています。


Example(具体例)

サンクコストの誤謬という心理を通じて、私たちは非合理的な選択をしてしまうことがあります。


分かりやすい具体例が本書では示されています。


あなたが7万円の北海道ツアーを購入し、その後5万円の沖縄旅行も購入したとします。

しかし、実際には沖縄旅行の方に行きたいです。

普通であれば沖縄に行くべきですが、既に7万円を支払った北海道旅行を選ぶ人も少なくありません。

このように、既に支払って取り戻せない費用、つまりサンクコストを回収しようとする意思決定を「サンクコストの誤謬」と言います。

行動経済学の知識を活用すれば、このような非合理的な選択を避け、自分にとってより満足のいく選択ができるようになります。

この考え方はnoteやブログを書く際にも有用です。例えば、あるテーマの記事を途中まで書いたが、内容が上手く書けない。


これ以上続けてもあまり良い内容が書けそうもない場合、サンクコストを回収する(=同じテーマの記事を書き続ける)のではなく、あきらめて別のテーマで書く方が自分にとっても読者にとっても良い選択になります。


Point(再主張)

行動経済学を学ぶことで、私たちは自分自身や他人の意思決定をよりよく理解し、導くことができます。


『行動経済学の使い方』は、上記「サンクコストをの誤謬」だけでなく、具体的な行動変容の手法をたくさん提供しています。

その手法を応用すれば、noteやブログの読者に「少しだけ行動してみよう」という気持ちを持たせることが可能かもしれません。

この本を読んで、生活の中だけでなく、noteやブログの執筆においても行動経済学的なアプローチを取り入れ、読者のエンゲージメントを高めることを目指してみてはいかがでしょうか。


きゅうさんの本棚:さらに本書に興味をお持ちの方へ

この記事をお読みいただき、さらに『行動経済学の使い方』に興味をお持ちになった方は、お近くの書店やオンラインストアでおすすめの本を手に取ってみてください。

きっと理解が一層深まることでしょう。


さらに、Audibleではご購入いただくか、聴き放題サービスに登録してお楽しみいただけます。

ぜひ一度お試しください!


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