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【PREP書評】本郷和人【東大教授が教える やばい日本史】
読書の世界をもっと楽しみたい、でも何を読めばいいのかわからない――
そんなあなたのために、PREP書評をお届けします。
この企画では、私が読んで勉強になった本の概要やポイントをわかりやすく紹介して、皆さんの読書やnote・ブログの執筆に役立ててもらうことを目指しています。
具体的には、「PREP手法(Point(主張)・Reason(理由)・Example(具体例)・Point(再主張)」を使って、本の魅力を分かりやすくお伝えしていきます。
今回ご紹介するのは、本郷和人さんの『東大教授が教える やばい日本史』です。
【Point(主張)】
“日本史の「すごい」だけじゃなく、「やばい」面にも目を向けると、歴史はもっと面白い!”
歴史って、偉人のすごい部分ばかりがクローズアップされるイメージがありますよね。
でも実際は、どんな偉人にも”やばい”部分があったり、人間臭い一面があります。
そこを深掘りして学ぶことで、歴史の新しい魅力が見えてきます。
【Reason(理由)】
“表だけでなく裏も知ると、歴史人物がぐっと身近に感じられるから”
偉人たちの輝かしい功績だけ見ると、「すごいなあ」と尊敬はするけれど、どこか遠い存在にも感じてしまいますよね。
でも、この本では卑弥呼や聖徳太子、紫式部、坂本龍馬など、日本史の有名人物の「すごい」と「やばい」がセットで語られているんです。
「え、そんなことしてたの?」という一面を知ると、親近感がわきますし、歴史上の人物を友達のように感じることもあります。
さらに、この本は東大教授・本郷和人さんの監修なので、学術的な根拠もしっかり押さえられています。
面白く読める上に信用度も高いので、「あ、この人って実はこんな素顔もあったのか!」という新たな発見と納得感を同時に得られます。
【Example(具体例)】
“夏目漱石の意外な鼻毛コレクションエピソードからも、人間味あふれる一面が浮かび上がる”
この本の中には、夏目漱石のエピソードも載っています。
明治時代の大文豪である夏目漱石は、年を取った両親の8人目の息子として生まれ、さらに養子に出されるという複雑な生い立ちでした。
苦学の末に大学を卒業後、英語教師として働き、34歳のときにはイギリスへ英語研究のため派遣されます。
しかし、慣れない海外生活で精神的にボロボロに……帰国後、友人である高浜虚子の勧めで小説を書きはじめ、「吾輩は猫である」で大ヒットを飛ばすんですね。
その後、芥川龍之介や内田百閒などの弟子たちにも大きな影響を与え、まさに現代小説の基礎を作った偉人として知られています。
ところが実は、そんな漱石には少し変わった“やばい”癖もあったんです。
鼻毛を抜いては、その毛根のべたべたしている部分を原稿用紙に一列に並べて貼っていくというコレクション癖。
お札にもなるような超有名作家がこんな趣味を持っていたなんて、驚きますよね。
でも、こういう話を知ると「ああ、この人もただの天才じゃなくて、人間なんだ」とほっとするというか、妙な励みになるんです。
偉人だからって全て完璧じゃない。
すごいけど“やばい”部分もあって、それこそが人間の魅力。
この本の面白さは、まさにそういうところにあります。
【Point(再主張)】
“偉人の「やばい」ところを知れば、歴史への興味が何倍にも膨らむ”
日本史をより深く学びたいなら、まずは人間臭さやマイナス面も含めて偉人たちを知るのがおすすめです。
一見するとネガティブな側面もあるかもしれませんが、そこには学ぶヒントがたくさん詰まっています。
この本を読めば、歴史の「表と裏」を知ることによって、史実がぐっとリアルに、鮮やかに彩られて見えるはずです。
ここでちょっと私自身の感想を交えておくと、私も大学時代に日本史をかじった経験があるものの、どうしても教科書的な年号暗記や肩書きばかりで、人物像そのものに注目する機会はあまりありませんでした。
本書で偉人の裏話を聞くと、「ああ、あのとき学んだあの出来事って、こういう人間関係の結果だったのか」とか、「聖徳太子、ただの聖人君子じゃなかったんだなあ」といった具合に、新たな気づきがたくさんあって、純粋に面白いと感じました。
まさに「やばい一面」が歴史の面白さを何倍にもしてくれるんです。
歴史を学ぶことで得られる知識や視点は、自分の生き方や考え方に大きな影響を与えます。
聖徳太子や紫式部、織田信長、徳川家康、坂本龍馬など、名前を聞くだけでもワクワクする人たちのやばい裏面を知ることは、自分の視野を広げる絶好のチャンス。
「なるほど、人間って一筋縄ではいかないんだな」と、なんだか勇気をもらえるような気がします。
きゅうさんの本棚:さらに本書に興味をお持ちの方へ
この記事をお読みいただき、さらに『東大教授が教える やばい日本史』に興味をお持ちになった方は、お近くの書店やオンラインストアでおすすめの本を手に取ってみてください。
きっと理解が一層深まることでしょう。
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