なぎさ

王様の耳はロバの耳。 言いたい、けれども聞かれたくない。 でもやっぱり声に出したい。

なぎさ

王様の耳はロバの耳。 言いたい、けれども聞かれたくない。 でもやっぱり声に出したい。

マガジン

  • 一人の俳優さんを追っている

最近の記事

ごめんよ、ムスメ

小学生の頃。 毎朝「早くしなさい」と母から言われていた。早く、はやく。 母が厳しい人だったわけではない。わたしが学校に行きたがらなかった子供だったわけでもない。むしろ学校は好きだった。なのに本当に毎日言われていた。早くしなさい、と。 わたしは朝、ランドセルを背負って靴を履くまでがとてもマイペースだったと思う。基本的には落ち着きのない、おしゃべりでおませでくるくる動き回ることが大好きな子供だったと思うのだけれども、朝の登校前だけはテキパキと動けなかった。 睡眠不足だったわけで

    • 駆け込み訴へ(推しを観る幸せ)

      重たい。わたしは何にせよ重たい。目の前に生きる大事で大切なパートナーに思うよりも、わたしの脳内に自由に生きる、出会ったこともない人たち。そんな人たちを毎夜夢に見るほどに思っている。あったこともないくせに。 例えばTVモニターの向こう側、例えば映画のシルクスクリーンの向こう側、緞帳でしっかりと隔たれるべき「こちら側」と「あちら側」。ああ、わたしはその超えては行けない線を決して超えることはしない。それが、せめてもの、最後のギリギリの、「こちら側」の扶持でございまするゆえ。 な

      • note始め

        何ヶ月か前に、とても怖い思いをしました。 うとうとしていた明け方に、突然それがやってきた。それは、黒くて、重くて、圧倒的な力でわたしを抑え込んで。怖かった。死ぬかと思った。 死にそうになるくらいの恐怖から逃げるために、体を動かそうと思ったわたしが考えたのは【逃げるために窓から飛び降りてしまおう】ということ。死ぬかもしれないと思った事実が怖くて怖くて、わたしは多分死を選ぼうとしたんだと思う。死んでないけど。死にたいとも思ったことなかったはずなんだけど。 今思うと多分、あれ

      マガジン

      • 一人の俳優さんを追っている
        0本