バクチク現象2023
あっちゃんの急逝
10月19日。わたしにとって大切なひとのひとりがこの世を去った。
それはあまりにも急で、数日は何かの間違いじゃないか、笑いながら「お騒がせしてごめんね」って姿を現すんじゃないかという少しの期待もあり、なかなか受け入れることができなかった。
もう会えないの?
わたしより一つ上。早すぎるやろ。
この年は、鮎川誠さんに始まり、坂本龍一さん、高橋幸宏さん、PANTAさん、わたしの大好きなひとたちが彼岸へ渡ってしまった。
最後の最後にチバユウスケでさらにとどめ刺されるわけだけど。
BUCK-TICKどうなる?
まって、去年の武道館(2022)がわたしの最後?
今年も武道館で観るために、10/28の福岡は諦めたのに。
数日間は不安定で、BUCK-TICKの曲聴いては泣いてた。
数日後、今井さんがSNSで「BUCK-TICKは続ける」という発信をしてたので、少し落ち着いたけど。
あっちゃんのいないBUCK-TICK?
ボーカルどうなるの?とか、混乱しちゃってた。
年末の恒例行事、武道館
そもそも、年末の武道館できないのでは?
今年も12/28はTHE YELLOW MONKEY、12/29はBUCK-TICK武道館の予定で宿も飛行機も押さえてたんだけど、吉井さんの体調の関係でTHE YELLOW MONKEYの武道館が中止になった。
まあBUCK-TICKあるし、行くだけ行こうと思ってたらのまさかの事態。
まず、10/28はZEPP Fukuokaにツアートラックが来て、物販とあっちゃんへのメッセージボードが置かれるという話を聞き、歯医者キャンセルして福岡に向かった。なんとかギリ間に合って、ツアートラックも見れたし、メッセージも書けた。
泣きそうだった。
お別れセレモニー
この後、ZEPP Hanedaで、献花式(セレモニー)開催ということになり、チケット申し込むもsoldで買えず。
1500円のチケットが、ネットの転売サイトで20000円くらいで売られてたりもして、ちょっとした話題になった。
ちょうど電話工事の日だったりするので、出勤しないと、と諦めていたらファンクラブに追加席の販売が。
とりあえず抽選に申し込む。これで外れたら考えよう。休みの立会は、部下がしてくれることになった。
無事、チケットが当たった。
そして行ってきた。
晴れて、とても日差しが強い日だった。
夜行バスで行ってきたよ。
帰りもその日のうちに夜行バスで帰る、所謂弾丸ツアーってやつ。
少し遅めに駅に着いたら、トイレがめちゃくちゃ並んでて、30分近く待つ。
そこからさらに歩いたら、ZEPP Hanedaはあった。
たくさんの人たちがあっちゃんを悼みに集まっていた。
わたしも入場列に並ぶ。
会場に入るとたくさんのお花。
あっちゃんがいかに愛されていたのかがわかる。
お花の送り主を見ながら前にゆっくりと進む。
献花台の周りには、先日福岡のZEPPで書いたメッセージボードも貼られていた。
ゆっくり見ることは叶わなかったけど、みんなの想いと一緒にあっちゃんを見送る。
ステージ衣装と、遺影。
花を一輪、そっと、献花台に置く。
あっちゃん、ありがとう。
今度は彼方で歌を聴かせてね。
武道館では、いつもの12/29に、「バクチク現象2023」が開催されることになった。
あっちゃんにもちゃんとお別れできた。
バクチク現象2023
W会員先行で申し込むも、撃沈。
一般発売は、ネットに繋がらず、繋がった2分後には完売。
宿も飛行機も取れてるけど、チケットが取れない。
おまけに、リセールは毎日抽選落ち。
もうそろそろ諦めようと思いつつ、粘りに粘った12/20、W会員のリセールが当選。
運良く参加できることになった。
そして、武道館初のアリーナ席。
どんなライブをするのかもわからない状況で、その日を迎えた。
初のアリーナ席でテンションはMAX。
だけど、あっちゃんはいない。
どんなライブになるのか。
客電が落ち、スクリーンには映像が流れる。
真ん中にはマイクはない。
メンバー登場。
今井さんの「さあ、始めようぜ。BUCK-TICKだ!!」。ライブ始まったんだ。
メンバーが演奏。
疾風のブレードランナー。
生の演奏に、あっちゃんの歌の音源が被さる。
前のスクリーンには歌うあっちゃんの姿も。
何だろう。
そこに、あっちゃんは、いた。
曲間のステージ。
マイクスタンドはないのに、なぜかあっちゃんがいるのでは、と思わせるような、光の動きが気になって仕方ない。
泣きながらも踊り、叫び、歌った。
あっちゃんはもういないのだ、と思い知るかと思えば、あっちゃんがそこに居るような不思議な感覚。
独壇場Beautyで畳み掛けてくる。
Go-Go B-T TRAIN
GUSTAVE
「ススメ、未来だ」という今井さんの声と共にFUTURE SONGへと続く。
そしてあっちゃんの言葉からのBoogieWoogie
愛しのロックスター
画面には同じく急逝したISSAYとのデュエットの場面。
「わたしは生きてる」
痺れるくらい2人がかっこよくて、また泣いた。
さくら
Lullaby-Ⅲ
さらにはこの曲でどバマリした
ROMANCE
Diango!!! 眩惑のジャンゴ
太陽とイカロス
この曲も、最近刺さるようになった。
memento mori
人生は愛と死 愛死合おう
まさに死生観を言葉にしたような曲。
わたしの大好きな曲。
夢魔
わたし界隈では「ツンドラ」と呼ぶこの曲。
初ライブでどんバマリで大好き。
DIABOLO
アンコール
STEPPERS-PARADE-
ユリイカ
久しぶりに、本当に久しぶりに「love love love.PEACE!!!」と叫んだ。
LOVE ME
他の方々も書いているが、ここでちょっとしたハプニングが起きるも、メンバーと会場が一体となった感じがあったんだよね。
これはきっとあっちゃんの悪戯。
COSMOS
会場で大合唱。歌えてよかった。
名もなきわたし
NEW WORLD
その後、2024.12.29の武道館ライブ決定の報が流れる。
会場から歓声。
悪の華を聴きながら、会場を後にした。
きっと、これからもBUCK-TICKは続いていくだろう。
わたしも変わらずB-T TRAINに乗り続けるのだと思う。
散々泣いたけど何かスッキリもしてた。
パレードは続くよ
この形でいつまでライブができるのか、そもそも次のライブはどんな形でするのか、それは一介のしがないファンでしかないわたしには分かるはずもない。
ただ、一つだけわかるのは、BUCK-TICKというパレードはこれからも続くということ。
2024年12月29日。
未だチケットは取れていないが、できることならこの日も武道館で迎えたいと切に願っている。
そして今WOWOWでバクチク現象2023を客観的な目線で観ている。
あの日、確かにわたしはステージにあっちゃんを観たんだ。
今目の前のTVの画面には映っていないけど。