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弥勒山で出会った鳥

(この記事は2020年8月に書いたこちらの記事を再編集して書いています。)

春日井東部にある「弥勒山」にたまに行くのですが、今回はその弥勒山で出会った色んな鳥について、記事を書こうと思います。

1. 日本最小のキツツキ「コゲラ」

最初に紹介するのは日本に生息する一番小さいキツツキ「コゲラ」。だいたいいつも頂上付近で見かけます。

山頂にいたコゲラ

スズメくらいの大きさで、結構せわしなく動きます。警戒心も結構強く、近くにはあまり寄ってきません。木の上に垂直に止まり、木を上下に周るように移動したりします。以下の動画では木に止まって虫を食べてる様子や、コゲラの鳴き声が聞けます。

木にしがみつく力が強く、木から頭を下にして顔を出した時は、ちょっと驚きました。

枝の下側から顔を出したコゲラ

ちなみに近所の公園でも見かけたことがあります。

2. 鮮やかな緑の「アオゲラ」

次に紹介する鳥は、コゲラと同じキツツキ類の「アオゲラ」。こちらはまだ1度しか出会ったことがないのですが、登山道を歩いていると目の端にある木に鳩くらいの大きさの鳥が止まるのが目に入りました。そこでデジカメを使って遠くに止まってるその鳥を撮影したところ、アオゲラだと分かりました。

アオゲラ

上の写真だとシルエット状で分かりづらいので、以下に別の方が撮影した写真を掲載しておきます。こんな風に実際は鮮やかな赤色と緑色の鳥です。

アオゲラ Photo by Alpsdake(CC BY-SA)

ちなみに名前の由来ですが、『ケラ』はキツツキの古名、「緑色」は古来日本で現在の「青色」として分類されていることから「青いケラ」で「アオゲラ」となったそうです。

また「キツツキ」と言うと木を突いて穴を開けることで知られていますが、その理由は木の中にいる昆虫を追い出して捕まえて食べるためや巣穴を作るためなどだそうです。

また虫を捕まえるために木に穴を開けたり皮をはいだりすることは、ほとんど虫に侵された木でしかしないそうで、「林業にとっては益鳥」だそうです。

3. 人の手からピーナッツを食べる「ヤマガラ」

次に紹介する鳥は「ヤマガラ」です。こちらもコゲラと同様、山頂でよく見かけます。

山頂にいたヤマガラ

大きさはコゲラと同じくらい。ただコゲラに比べて警戒心が弱いようです。そして人に非常に慣れやすいようで、手から直接ピーナッツを与えることもできました。

なので、もし弥勒山に登られる際は、コンビニ等でピーナッツを買って行くと良いと思います。

ちなみにかつて縁日などでは、この人に懐きやすい性格を利用して、ヤマガラがおみくじを引いて持って来る「小鳥占い」が行われていたそうです。

4. 目白押しの由来?ラブラブな「メジロ」

次に紹介するのは、白いアイリングが特徴のウグイス色の鳥「メジロ」。近所の公園や他の山など、結構色んなところで見かけます。この写真を撮影した時は弥勒山の中伏くらいだったのですが、「つがい」と見られる2羽のメジロが、とてもラブラブと言う感じで、木の上でイチャイチャしていました。(*^^*)

枝にとまってくっつくメジロ
枝にとまってくっつくメジロ

ちなみに「目白押し」の語源は、こんな感じでお互い押し合うようにぴったりと枝に並ぶメジロの習性から来ているそうです。

5. 急降下する「トビ(トンビ)」

次に紹介するのは、弥勒山上空をたまに飛んでる「トビ(トンビ)」。この地域では近所でもたまに山沿いで見かけます。それなりに大きな鳥ですが、たまにカラスなどの他の鳥に追い立てられたりしてるので、「猛禽類 = 鳥で最強」と言う訳ではないようです。(^^;

弥勒山上空を飛ぶトビ

そんなトビですが、飛行技術はすごかったです。以前弥勒山山頂から優雅に飛行してるさまを撮影していたのですが、くるっと踵を返したかと思うと、突如真下に向かって急降下!

急降下するトビ

ちょうど真下に獲物がいたのか、それとも飛行訓練や遊びのつもりでそれをしたのかは分かりませんが、よくこんな飛び方ができるなと驚きました。ちなみに動画も撮影したので、興味のある方は見てみて下さい。ちなみに真下に急降下するところは、動画の最後の方です。

6. カラフルな色をした「ソウシチョウ」

次に紹介するのは、カラフルな色をした「ソウシチョウ」です。この鳥はもともと日本には生息していないのですが、見た目の美しさや鳴き声の良さなどからペット用として江戸時代から輸入され、逃げ出した個体が野生化して増えていったそうです。

山頂にいたソウシチョウ

割りと警戒心はある方なのですが、上の写真を撮った時は、弥勒山の山頂でヤマガラにピーナッツを与えていたところ、彼らも興味を持ったのか、比較的近くまで寄ってきてくれました。ただ彼らはピーナッツよりもヒエやアワなどが入ってる鳥餌の方に興味を示している感じでしたが。ヤマガラの様に手の上に乗ってきて食べることはなく、少し離れたところから興味深げに手の上の餌を見ていました。

ちなみにこの辺りで言うと、他には道樹山や西高森山でも目撃したことがあります。

7. 白黒の顔が特徴の「シジュウカラ」

次に紹介するのは、白黒の顔が特徴的な「シジュウカラ」。この鳥も弥勒山山頂で、比較的よく見かけます。警戒心が割りと強く、ヤマガラみたいに寄って来ることはなかなかありませんが、1度だけヤマガラにピーナッツを与えていたら、寄って来たことがあります。

山頂にいたシジュウカラ

あと同じくらいの大きさのヤマガラやソウシチョウが割りといつも群れでいるのに対し、シジュウカラは単独でいることが多いような気がします。

ちなみに「シジュウカラ」と言う名前の由来は諸説あるようですが、鳴き声に由来するようです。

8. スズメみたいな「クロジ」

次に紹介するのは、秋ころから山頂付近で見かけるよになったスズメみたいな鳥「クロジ」です。メスは見た目も大きさも本当スズメそっくり。オスも見た目や大きさはスズメっぽいですが、色は全然違い、灰色をしています。

山頂にいたクロジ、手前の茶色いのがメス、奥の灰色がオス。

冬は主に地上で草の種子を食べているそうで、そのためか高い所にある鳥用の餌場に餌を置いてもやって来ることはあまりなく、地面の上をしきりと突いていました。

9. 小さくて可愛らしい「エナガ」

最後に紹介するのは、非常に小さくて可愛らしい「エナガ」です。スズメよりも小さく、日本ではキクイタダキの次に小さい鳥です。

エナガ

特徴はこの長い尾羽根。名前の由来ともなっています。

尾羽根が長いエナガ

和名は極端に長い尾(全長14 cmに対して尾の長さが7 - 8 cm)を柄の長い柄杓に例えたことに由来し、江戸時代には「柄長柄杓(えながひしゃく)」、「柄柄杓(えびしゃく)」、「尾長柄杓(おながひしゃく)」、「柄長鳥(えながどり)」などとも呼ばれていた。

Wikipedia の「エナガ」のページより引用。

ちなみにエナガは西高森山でも見かけたことがあります。その時はかなり近くまで飛んできたので、人間に対する警戒心はそれほど強くないのかもしれません。

10.その他の鳥とお薦め本ほか

上記以外にも弥勒山で「ツバメ」や「ヒヨドリ」、「カラス」なども見かけたことがあります。これらは街中でもよく見かけるので、あえて載せていません。

あと「ウグイス」もいるようで、そこら中で鳴き声が聞こえます。しかしまだ本体は見かけたことがありませんが…(^^;

そしてもし弥勒山に生息する鳥に興味のある方は、以下のリンク先ページに弥勒山で撮影された鳥をはじめとする様々な生物の写真がまとめられているので、見てみてはいかがでしょう?

それと鳥の判別には、以下の本とリンク先ページとアプリがお薦めです。

最後に

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