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ストレス社会の洗礼

信じられないことにお盆休みが終わる。
ありがたくも10日間休みがあった。恵まれているとおもう。

それでも、明日からがあまりに憂鬱で泣いてしまう。
オリンピック期間は、毎日現実逃避に似た非日常への没入で、7月の4連休からはずっと休みだったみたいな気分だった。
それも終わり、実質の休みも終わり。信じたくない、日常に戻る。

私の職場はブラックではない。
体制としてはホワイトで(社員の気質が昭和を引きずっているので雰囲気としてのホワイト感は感じない)、休みは取れるし、残業もまだ1年目ならそこまでない。
なぜか定時後の打ち合わせがよくあることを除けば、働きやすさや人間関係も含めて恵まれた職場だと思う。
それでも働きたくない。

仕事を辞めたい、と言うことが日課になっている。
子供の頃、なりたくなかった大人になっていっている感覚。

仕事が振られるのが怖い。
わからないのに時間はなく、誰かに聞かないと始められないのにみんなが忙しそうにしていることが嫌だ。
「初めはみんなそうやから、わからなければすぐ聞いて」と言われることも嫌だ。
一度に多くのタスクがくると混乱する。
一つずつ分解して書き出して、優先順位が分からなくなり途方に暮れる。
そんなもの自分で考えろ、と思われると思いながら聞くことも辛い。
契約や売り上げの処理のために客先に連絡するのも嫌だ。
社内での処理が順調に進むように煽るのも嫌だ。
特別おすすめしたいとも思わないのに商談を取りに行こうとする姿勢を求められることも嫌だ。
向いていない、と思う。
一つ一つの作業にすごくストレスを感じる。
ロジカルな戦術と口先は最も苦手とする分野だ。
直感と本音しか持ち合わせていない。
売るものに興味も持てなかった。
持てるかもしれない、と思っていたけれど、結局検定資格をとる勉強をしても、実務に関わっても、何一つ興味を持てなかった。
別に何を売ってもお客さんは喜ばないし、充実感はない。
毎月毎月同じお客さんから発注を途切れさせないためだけにソフトやサービスを出す。
その処理をするだけの仕事。
請求を遅れさせない、SEの作業に遅れを出さないためだけに処理をする。

目に見えた成果を見つけられない。
どこに喜びを見出せばいいのかも分からない。
1年目の洗礼か。

上司も先輩も優しい。同期とも遊んだり飲んだりする。
関係は悪くない。
それでも、仕事で人に会わなければいけないことが辛い。
毎日仕事をして、分からないことをするのとやりたくないことをするので心が摩耗する。
ここでのキャリアも想像できない。
私の近くは20年、30年戦士がほとんどで、男性ばっかりで、段階的にイメージできる人がいない。
家に帰っても、自炊も洗濯も掃除もお風呂に入るのも面倒になる。
テレビをつけて、大好きな芸人やアイドルをみて、学生の頃みたいにときめいたり熱くなったりできなくて虚しくなる。

あと何年か、耐えていれば仕事に慣れて、ストレスも減るのかもしれない。
でもこの何年を耐えるのは何のためなのか分からない。
仕事に私の自我を、やりがいを、人生の目的を見つけようとしているのがそもそもおかしいのかもしれない。
それでも人生の僅かであれ貴重な数年を、耐える時間に費やして何になるのかと思って虚しくなる。
時間をただ消費している。

新卒1年目。
働くこと、との向き合い方が分からない。
面白くない、はわがままなのか。
興味もやりがいも持てないのは、私の忍耐力か。
忍耐力を備えて何になるのだろう。
勤勉の美徳って、結局日本の古い体質が生み出したんじゃないの、とひねくれてしまう。
お給料をもらえるから、仕事以外が充実すればいい、と思っていた。
最悪それなら、どんな仕事でもできるだろう、と。

でも仕事から帰ると無気力になる。
休みの日、人と会いたくなくなる。
お盆休みもほとんど何もせず過ごした。

何だこれ。
流石に虚しい。
サイゼリアのミラノ風ドリアでお腹いっぱいになって引く。
3時間も昼寝してしまう。
何もかもの体力が奪われている感じがする。
めちゃくちゃ疲れる。何をしても。

いつまでこれが続くのか、と思い。
この憂鬱さがストレス社会の洗礼なのかもしれない、と思った。
私がやりたかった、出版や編集や物書きの仕事をしていても同じように思っていたのだろうか。あるいはアルバイトでも。
毎日8時間以上、週に5日も働いて、自活して、税金を納める。
それがこんなに辛いと思っていなかった。
生きるのにお金がかかりすぎるのもつらい。
色んな請求がきて、だめだ来月もギリギリだと思いながらまた働く。
プラダを着た悪魔の、アンディみたいに、慣れなくても冴えなくてもがむしゃらにバリバリ働くのが夢だったけどなぁ。
こき使われて、友人に愚痴って、でも少しずつ認められて、信念のためにキャリアを決断できるのが夢だったんだけどなぁ。

もう疲れたし、明日も明後日もきっと疲れてる。
少しずつ、この社会人生活に慣れたいけれど、いつまで辞めずにいられるかなぁ、いつ辞めようかなぁ、と考えながら毎日働くんだと思う。

この、長くてずっしり重たいストレス社会、嫌だなぁ。
もっとポジティブで明るく生きていたいなぁ。
仕事?二日酔いですが?ぐらい明るく無責任に行きたいなぁ。
さすがにダメか、まずいか、怒られるし。よくない大人だな。

お盆最終日、そんな愚痴が止まらないから綴ってみた。
終始何が言いたいのか分からないし、仕事辞めたいしか言ってはない気がする。
溜まったストレス吐き出す記事です。

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