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現在進行形式の虐待の手記
こんな事しても、自慢するようにいっぱい思って書き込んでも、頭の中のプリントは提出する事が出来ない。出来ないから、人に見せる事が出来ない。それが悔しいところだ。見せる事が出来るのなら、私は……
—『無垢、汚れの花 —Mother did sexual abuse—』第八章
亜衣、小学校入学前の六章までが、公開されました。
※訂正5/12:七章までが小学校入学前でした。
母の日を挟んで暫くは紹介させて下さいね。
虐待や肉体的精神的苦痛を受けると、脳が萎縮する、記憶にも損害がある…と、言われますが、それが全てではないと思います。
ある子供は、脳の大切な部分を守るために脳神経細胞をシャットアウトする。
それは、その子にとって優先して守るべき脳細胞が他にある故の本能で、統計的にその例が多いだけではないでしょうか。
生き物には、「自分にとって守るべき脳の部位」を守る、本能が備わっていると思います。
一方である子供は、記憶をすることで、いつか公にする未来を思い描き、自分の精神を守れると直感した。
それだけのことなのだと思います。
性被害も、時が来たら、書き出して吐いた方がいい。というか、吐き出さずにはいられなくなる。
#MeToo なり、性被害を語ることについて、こう詰られることがあります。
「普通そんなの人に知られたくないだろ」
「公言してどうしたいの?お金が欲しいわけ?」
被害に遭ったことのない人は、そう思ってもおかしくないと思います。想像上ならそうだと思います。
でもね。ゲロみたいなもんなんです。私がそうでした。
ここに書いたものの他に、社長自宅での二人きりの事務のアルバイト19才の時の被害なども有ります。気持ち悪くて気持ち悪くて、かなり克明にWindows97で書き出しました。それを元にメールを送って、3回で行くのをやめましたが。
書かずにはいられなかったです。
そして、公にしてその気持ち悪さを感じてもらった方が、こちらは楽になるんです。
そういうものみたいです。
だから、克明に記録して出す、それが難しい世代に、自分の中で記憶を消してしまうという防衛本能が働くのは自然ですが、SNSで書いて心を晴らせることを既に知っている世代が、すぐに被害を共有しようとすることは、打算でもなんでもないです。こちらも自然な本能です。
高浪衣有さんの幼少期にSNSなんてありませんが、ある条件…自分の中に、書き留めて伝える力があると感じたから、そちらを全力で選んでみた。
そのように思うのです。
でも、書き留めても、誰にも読んで貰えなかったら…
脳の中に、克明なまま、閉じ込めることになってしまいます。
だから、このノンフィクション小説、手記は、大勢の人に読まれることを待っている。そう感じています。
今現在は主にオフラインの高浪さんですが、16歳で家を出て大検を取得したり、夜の世界でとても貴重な経験をし、多くの人と出会います。そしてとても強く、魅力的になります。
そんな、気になってしまう続編も、途中まで執筆されています。
彼女の世界を是非、少しでも覗いてみて下さい。