学校欠席させて家族旅行をするのは反対?賛成?
🔵学校欠席させて家族旅行をするのは反対?賛成?
家族の休みがなかなかあわない
旅行シーズンはどこも混んでいる
この様な理由で、子どもに学校を欠席させて家族旅行をするご家庭についてどう思うか。
実際に体験した人、我慢している人、考えたこともない人、それぞれに理由がある。
賛否の背景と、子どもへの影響について考察し、深掘りしていきます。
⬛️学校を欠席して旅行へ行くことの是非
小学校を欠席させて、子どもを家族旅行に連れて行くことの是非は、ネット上でたびたび議論されている。
⏹️リアルで議論するには微妙な話題
ほとんど学校へ行かせず世界中をまわっているという極端なケース以外は、基本的に各家庭の考え方を尊重するというところへおさまっている。
⬛️反対6割賛成4割という調査
⏹️2018年に女性週刊誌がおこなった調査
「学校を欠席して家族旅行」には、反対が約6割、賛成が約4割。
反対が6割ということで、やや反対の人が多いが、細かく見ていけばさまざまな意見があると考えられる。
例、
①「行き先や目的による」という意見。
「近くの遊園地はダメだけれど、海外旅行や遠隔地の旅行ならよい」とか、「遊ぶだけではダメ。
勉強になるならよい」という人は多い。
②「行く人を否定はしないが、自分たちは行かない」という考えもある。
それぞれ反対、賛成といっても微妙な温度差がある。
周囲の人の意見を聞いてみたいときは、不要なあつれきを避けられるよう、切り出し方に気をつける。
⬛️現場の先生の反応は「なるべく正直に」
生徒が学校を休んで家族旅行に行くことについて、現場の先生はどう考えているのか。
⏹️個人的に賛否はあるかもしれないが、管理責任者としては「なるべく正直に教えてほしい」と考えている
先生や学校に内緒で旅行へいって、飛行機の遅延や事故で戻ってこられなくなる、というケースもあり得る。
事情を知らないと何が起こったかわからず心配ですし、何より子どもにうそをつかせることになる。
クラスのなかで、「あいつはズル休みをして旅行にいった」と反感をかっても、先生が事情を知っていれば、うまくとりなすこともできる。
旅行の行き先などは個人情報で、あまりいいたくない気持ちもわかる
「家の事情で遠出をします」など、簡単な説明でかまわない。
⬛️賛成派と反対派それぞれの理由
⏹️賛成派、反対派、それぞれの意見には理由がある
いくつかの視点から、賛成派、反対派の考え方をまとめた。
自分だったらどうするか、ぜひシミュレーションをしてみる。
両親の間でも意見の相違があるかもしれない。
子どもの育て方に深くかかわってくる話題である。
⬛️賛成派は「体験重視」
⏹️賛成派
子どもの体験を重視して、学校を休むのも仕方がないと許容している。
働き方改革が推進される昨今、働くお父さん、お母さんはなかなかまとまった休みがとれないという方も多い。
大型連休やお盆、お正月の時期は旅行代金も高額になる。
めったに行けるものではないうえに、学校外でさまざまな体験をすることが子どもたちの学びになる。
⭕️「学校だけが学びの場所ではない」という考え方を大事にした意見。
「ただ大型遊園地に行くだけ、というのは…」と行き先や目的によっては悩んでしまうこともある。
⬛️反対派は「学業軽視につながる」
⏹️反対派の意見
子どもが学校に行かなくてもいいと思ってしまうのではないか、という不安感から出ている。
学校の授業を休むわけで、勉強が遅れたり、習っていない部分が出てきたりする恐れがある。
いわゆる「ズル休み」を助長し、ルールを守れない、責任感のない子どもになるのではないか、という意見もある。
子どもが学校を休みたいというときは、背景にいじめや先生との関係、勉強の遅れなどの理由がある場合もある。
親としても丁寧な判断が必要になるため、「学校は行くものだ」と決めておいた方が安全。
⬛️学校欠席旅行が子どもに与える影響
親の考えとは別に、実際に旅行に連れて行かれる子どもはどう感じているのか。
先の調査によれば、学校を休んで旅行に行くことを告げたとき、喜んだのは約6割の子どもたち。
残り4割のうち、2割は不安、2割は無関心な態度を示したという結果が出ている。
⬛️親の信念が子どもを支える力になる
学校を休んで旅行に行くことを、先生や友達に隠さなければならないと、子どもには相当ストレスがかかる。
普段「うそをついてはいけません」といわれているのに、「うそをつきなさい」という矛盾したことをいわれるので、混乱し、傷つく子もいる。
子どものためにも正直に伝えてほしいが、それによって「ズル休みだ」という友達も出てくる。
➡️子どもを守るためには、親のしっかりした信念が大事。
⏹️学校を休んで旅行に行くこと
お父さんやお母さんが家族のために考えたことであり、よい選択なのだという安心感を与える必要がある。
後ろめたさや不安を抱いたままの旅行は、よい影響をもたらさない。
⬛️「ルールを守る」ことの本質を考えるきっかけに
⏹️子どもは、生活のさまざまなことについて決定権を持たない
基本的には親の決定に従って生活している。
旅行に行くと告げても無関心だった2割は、普段から親の決めたことには黙って従う習慣がついていた。
「学校へ行く」というのは、小学生にとっては基本的なルールといえる。
①ルールを守る意味がわかっていなければ、「絶対に行かなくてはいけない」という強迫観念。
②「言われたから仕方なく」という盲目的服従。
③意味のない反抗心に支配。
将来、自分のことを自分で決められる大人になるためにも、「ルールを守る」ことの本質を考えるきっかけになることを期待する。
⬛️まとめ
学校を休んで家族旅行をすることに対する心理的なハードルは、だんだん下がってきている。
価値観の多様化や、社会が求める人間像の変化にともなって意識が変わってきた。
大人の社会で、自分のために休むときは休み、家族の時間を大切にするという価値観が当たり前になれば、賛成派反対派の割合は、この先また変わってくるかもしれない。
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