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介入待ち、心理状況


●東京外国為替市場
円が対ユーロで15年ぶりとなる1ユーロ160円台に下落。
ECBと日銀の政策金利差による円安ユーロ高基調が継続。
→ユーロ円日足、8/30の159.700をブレイクアウト。
ソーサボトム形状からの急反発(包みキャンドル)、長期移動平均線サポートラインに支えられ上昇傾向。

●金融緩和継続
日銀はYCC政策の運用を一段と柔軟化。
基本的に緩和的な政策スタンスを維持。
円は対主要通貨で全面安。
→企業と資金借入等がより一層苦しくなると想定。

●ECB
主要政策金利を4.5%に据え置き。
高水準の金利を長く維持。
→日銀決定会合後に進んだ円安は、YCC再修正があったが、想定を超えない内容。
これをもってして円売りが進行。
日銀(政府)介入警戒感、ドル円は153.00付近まで上昇の可能性がある。

●財務省
10月分の為替介入額はゼロ円。
ドル円は150円台に乗せて年初来安値を更新する中でも、日銀(政府)は円安阻止は無い。
150円水準が介入警戒ラインとして意識されたが、ボラティリティが無く介入とはいかなかった。
10/3の23時に円が150円台に下落。
政府による円買い介入を巡り市場の疑心暗鬼が強まった。
介入の有無について神田真人財務官が4日に「ノーコメント」とし、政府当局者は明言を避けた。
→神田財務官は口先介入を繰り返し、結果的には介入を避けた。

●ドル円の急反発の背景
市場が神経質になっていた上、節目である150円を割り込んだことに反応したアルゴリズム取引が組み合わさった可能性。
→2022/10/17のピークである151.826を現在タッチしており、ブレイクアウトをするか俯瞰が必要である。

●米住宅価格が過去最高
借り入れコストの上昇が潜在的な買い手への重し。
住宅保有者が物件を取得した時期の低金利を手放して自宅を売却することに消極的。
→在庫が逼迫し、価格押し上けとなっている。
住宅ローン金利上昇は住宅需要を抑制しているが、非常に低い金利が何年も続いたことで供給が一段と抑えられている。

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