夕焼けを見ることは少なくなった
最近、あまり夕焼けを見ないなぁと思うようになった。
小さい頃はよく夕焼けを見た。帰り際の河川敷。色んな人が歩いていたし、色んな人が笑っていた気がする。僕はそういうのを見るのと疎遠になった。
と言っても、僕は別に人間が嫌いなわけじゃない。
僕はひとりじゃないって実感できるし、他人と話すのは好きだ。
でも時々、それだけでいられないときがある。
僕には他人が眩しく見える。
すごく輝いてる人を見ると、自分が情けなくて、ちっぽけで、消えてしまいそうになる。
今すぐ僕なんていなくなっても、誰も気にしないんじゃないかって気がする。
もちろん、家族は違う。
僕は家族には恵まれているし、愛も感じている。
けど、家族に認められることと、生きている世界で認められることはまた別で、僕は自分が認められたい世界ってのがあるんだと思う。
誰だってそうじゃないのかな、と思う時もある。
でも、どうやら違うようだ、と思い知らされる時もある。
僕の知る限り、他の人はそれほど承認欲求が強くなかったり、無難に今の会社で安定して、のんびりと生きていければいいやという人も多い。
僕はそれが時々、羨ましくもなる。
どうしてこんなにも、何かを求めて、あがいてしまうのだろう。
あがいて、あがいて、どうしようもなくなって、それでもあがくしか方法がなくて、僕は水面下どころか、水の上でもあっぷあっぷと息継ぎしながら、必死で泳いでいる。
いつかたどり着けるかな。
この先、この向こうへ。
わからない。
でも一歩ずつ、歩いていくしかない。
うん。
頑張るよ。
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