きょうちゃんのお話し『第四章』
佐山さんと合流し、店内に。
佐山さんが大好きなお魚さんを頂きながら、
特に今までと変わらないような感じで話しをしていました。
あれ?もしかして怒ってるとかそういう感じじゃない?
と思いながら、正直ビビっていた事は忘れません。(普通に怖いからね。)
しびれを切らした僕は、佐山さんに言いました。
(僕)佐山さん!今日何かありましたか?(本題は?っていう意味ね)
(佐山さん)忘れてた!お前何かやりたい事ないの?
(僕)やりたい事ですか?不動産とか通信とか、そういう系が良いですね!
(佐山さん)よし!じゃあ会社作ろう!
(僕)???
(佐山さん)明日から○○グループの役員っていうかたちになるから、明日みんなに言うね!
(僕)???
まさかの急展開に半笑いになってしまう僕。
会社増やすのってそんなノリなの?
と思いながらも、徐々に現実味が沸いてきてバカみたいにテンションぶち上げ状態になりました。
翌日、○○グループの社章をもらい、名刺を作成。
役員の名刺はキラキラしていたんです。
まずは会社の登記やら事業概要やら、色々と作成をし、
○○グループの取引先などに挨拶周りを繰り返し、
運転手の時の比にならないくらいの忙しさになりました。
役員=稼げると思ったら大間違いです。
○○グループでは、
役員=完全歩合制になるという事。
やらなければ生活できないし、
やればやるだけジャブジャブ儲かるというシステムなんです。
とりあえず最初は初期投資も少ない通信事業に手を出しました。
僕の雇用する人はみんな
最低賃金+歩合です。
大学生やら若い子をガンガン雇用し、2か月程度で自分の給与くらいはしっかりと取れるくらいまで伸ばしました。(通信の入金スパンってちょっと長いんですよ。)
とりあえず半年くらいは通信をやっていた気がします。
その後、佐山さんの知り合いであるエイジさんという方が○○グループに入社し、僕の会社で雇用することになりました。
エイジさんは元々、佐山さんの高校時代の一つ下の後輩だったようで、すぐに従業員たちと溶け込んだ。
僕の会社の社員はなぜかイケイケな子が多く、エイジさんもそういう系だったので気が合ったのだろう。
エイジさんが入社して三か月目くらいの時、エイジさんから車屋を出店してみませんか?と相談を受けました。
それを佐山さんに確認したところ、
じゃあやってみようか!
ということになり、
地方(エイジさんの地元)で
軽自動車専門の車屋を開業した。
元々エイジさんは車屋で働いていたという事もあり、スムーズに開業し、最初は300万くらいで土地を賃借し車も6台くらい揃えた。
エイジさんはものすごく自信があったみたいだが、実際はダダ滑り。
月に1台売れるか売れないかという状態で、半年後くらいには潰した。
すべての責任は僕に来るので、めっちゃイライラしたなぁ~笑
とりあえず、そういった事もあり、自分主導の事業以外は一切触らないようになった。
それから1年、2年と過ぎていき、○○グループの全体売り上げも好調!
役員、社員は勿論、アルバイトでも月に40万とか稼いじゃってる人もいました。
全体的に浮かれていたのかもしれません。
その時、○○グループが崩壊するなんて、誰しもが予想していませんでした。
第五章に続く。
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