きょうちゃんのお話し『第二章』

初出社の日。

アルバイトは私服OKにも関わらず、

なぜかスーツで行った。

多分調子に乗っていたんだろう。

会社に到着し、挨拶をし、タイムカードを切る。

僕が最初に所属した部署はIT関連の部署でした。

パソコンなんてほとんどいじった事がない僕には、いくら業務説明をされても何を言っているのかわからなかった。

業務説明してくれている人も大丈夫かコイツみたいな目で見ていたのを今でも覚えている。

そう。

まるで人間に話をかけられているゴリラのような感覚に近い。


初出勤の日はほとんど業務説明のみで終わった。


めっちゃメモをしたが、本当に意味が分からなかったので僕はすぐにそのメモを捨てた。

実務をやらないと覚えねぇよ!という感覚は今も健在である。


勤務二日目。

とうとう実務だ!

僕はウキウキしていた。

が、甘かった。

本当にわからない。

昨日メモ取ってなかった?と言われ

僕は焦る以外の行動を取る事ができなかった。

メモを捨ててはいけないと学んだのはこの頃だ。(ただのバカである。)


これじゃあ1週間で社員なんて無理だ。。。

そう思った僕は、仕事終わり後も会社に残らせてもらい、アホみたいに勉強をした。

多分、人生で一番労働時間が長かった時だと思う。

勤務三日目、四日目と日に日に業務内容を理解していき、五日目の頃には

色々と提案できるまでになった。(マジで本当の話しだからね。)


僕は言った通り、1週間で社員になる事ができた。

僕は社員になってからもバリバリ働いた。

殆ど家に帰らず、仕事だけをしていた。


会社に勤務して三ヵ月くらい経ったころ、ふと思った。

そう思えば・・・ここの会長さんに俺会ったことがない。

社長の森友さんに聞いてみた。

僕『○○グループの会長さんってどんな人ですか?』

森友さん『え?須藤くん多分会ったことがあると思うけど・・・』

僕は脳みそをフル回転させた。

役員は何人か見たことあるけど・・・

他はないよな。。。


えっ!まさか!!!


そうだ。僕は○○グループに入って一カ月も経たないくらいの時にバカクソ柄の悪い人と森友さんが仲良く話しをしているのを見た事がある。

○○グループのオフィスがまぁまぁ治安の悪い場所にあったから

ケツモチとかなのかなぁ・・・くらいに思っていた。

特徴はサングラスに和彫りである。

明らかですよね。

うん。明らかに怖い人の匂いですよね。


僕は恐る恐る聞いた。

僕『森友さん、会長ってもしかしてサングラスして和彫り入ってる人ですか・・・?』

すると、

森友さん『そうそう!今度バースデーがあるから来なよ!』


まじかぁぁぁぁあああぁぁぁあぁああ!

ただのフロント企業じゃねぇか!


僕『バースデーがあるんですねぇ!空いてたら行きますねぇ!←(マジで行きたくなかった)』

森友さん『役員とか取引先しか集まらないからかなりアピールできると思うよ?』

僕『行きます!日程はいつですか!?←(バカ)』


そんなこんなで僕はバースデーに参加し

あのイカツイ会長に会う事になったのである。


第三章に続く

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