不注意という罪で追われる妄想
最近、市街地を走っていると、やたらとパトカーを見かける。
サイレンは鳴らさず、赤色灯を点けて走っているパトカー。
何も悪いことをしていなくても、ドキドキしてしまうのは何故だろうか。
基本、安全運転に心がけて運転しているのだけれど。パトカーが視界に入るだけで不安になる。
何かうっかり違反などしていないだろうか、見落としはないだろうか、心配しすぎて挙動不審となり、注意散漫となって。
道を間違えて、普段入らない路地に迷い込んだり、さらに焦って、一時停止や道路標識を見落としたりして。
結局、道交法違反で取り締まられることになる。(5年毎に軽微な違反で捕まるので、いつまでたっても免許はブルー。)
車を運転している時だけではない。
家の中にいる時、職場にいる時、道を歩いている時でも。パトカーが視野に入ると、サイレンの音を聞くと、不安になる。
知らないうちに、何か犯罪に手を染めてしまったのではないか。(自覚は無い。)うっかり人を殺めてしまったのではないか。(記憶は無い。)
考えてみたら、パトカーに限ったことではないかも…。
誰かが怒ってると、自分のせいだと思う。
誰かが不機嫌なのは、自分の責任だと思う。
怒りの感情に触れると、心臓がバクバクして、身体がこわばって動けなくなる。思考もフリーズして、まともに考えられなくなる。
仕事が手につかず、ミスを重ねて、さらに萎縮して何もできず、自己嫌悪。悪循環の沼に嵌る。
不注意という罪。
注意しようと気をつければ逆に、それ以外を見落としてしまう罠。
気をつけてたら大丈夫なんて言えない。
気にしないことが一番、結果的に罪を少なくするから。
気にしないようにしようと気にして、ドツボに嵌まった。
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