矢澤典子|教材戦略アカデミー

認定講座・養成講座・資格講座の構築&運営のお悩みは【教材の力】と【学習設計】で解決! 講座や研修の【成果】と【受講生満足度】を極限まで引き上げる 📙カリキュラム設計 📙教材づくり 📙学びの場の運営 のヒントを発信しています。

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最近の記事

資料と書籍と教材の違いって?

先日、それぞれ別の場所で、このようなご質問をいただきました。 「資料と教材って何が違うんでしょうか?」 「書籍と教材って何が違うんでしょうか?」 形態としては、どれも「紙」と「活字」でできていて「綴じられているもの」、という要素は共通です。 普段は(またはこれまで)特に意識することがないものだと思うのですが、教材について考えたり、「教材を作ろう」とするとき、ふとこのような疑問が頭に浮かぶことがあるかもしれません。 そこで、今回は「資料」「書籍」「教材」の違いについて

    • 「教材の役割」が感覚的にわかる話

      「教材って作ったほうが良いのでしょうか?」 「どれくらいの量や完成度を追求したら良いのでしょうか?」 そんなご相談をいただくことがあります。 確かに教材は「正解」がよくわからないもの。 仮に教材がなくても講座や研修は開催できるのでは? 「ない」よりは「ある」ほうが良い…という程度じゃないの? という認識は、私自身も間違いではないと思っています。 それでもなぜ「教材」にフォーカスするのか? その理由について、今回の記事では「教材の役割」が感覚的にわかる例を2つ紹

      • 教材を教材たらしめる要素とは?

        「資料と教材って何が違うのか?」 私が教材教材という話をしていると、お客様がこんな質問を呟かれることがあります。 もちろん「教材」と言ってもその姿・形に制限はないので、「教材」という言葉と比較するのは「資料」だけではありませんが(という意味では「資料」にもいろんな形がありますね)、ここでは分かりやすくするために、「紙の資料」と「冊子型教材」をイメージしてみましょう。 資料と教材の違い、私はこのように考えています。 「教材にはディレクションがある!」 (資料には必ずしもな

        • 教材の質を上げるための「ディレクション」のトレーニング

          先日「教材を教材たらしめる要素って?」という記事の中で こんなことをお伝えしました。 教材における「ディレクション」(指示)とは、例えばこういうものです。 「この文章を読みましょう」 「この内容を暗記しましょう」 「この事例についてディスカッションしましょう」 「この問いについて考えたことを記入しましょう」 「この手順に沿ってやってみましょう」 「この事例集を参考にしましょう」 私はこのような「指示」があって、教材が教材になり得ると考えています。 これらデ

          受講生のライフスタイルに目を向ける

          皆さんはご自身が主催する講座や研修の受講生が「普段どんな生活を送っているか?」をどれだけ知っているでしょうか? 実は講座の学習カリキュラムや教材を設計するうえで、「受講生のライフスタイルを把握すること」はとても大切な要素です。 というのも、どんなに優れたカリキュラムや教材を準備したとしても、それが「受講生のライフスタイル」にフィットしていないと「機能しない」ということが起こり得るからです。 どういうことか。 以前、このようなケースがありました。 わかりやすくするために、事例

          受講生のライフスタイルに目を向ける

          「余白」を意図的に確保する

          この見出しを見て、皆さんはどんなものを頭に思い浮かべたでしょうか? とても抽象的なテーマですが、今日は教材づくりやカリキュラム構築にまつわる2つの「余白」についてお伝えしたいと思います。 1)テキストの「余白」 テキストやワークブックなどの冊子型教材において「余白」はとても大切な要素です。 そのため教材を作るときは、「適切な余白を確保すること」を心がけましょう。 紙面(ページ)いっぱいに文字や図表などのコンテンツを詰めて入れ込むことはせずに、 たとえば… ページの下のほう

          「余白」を意図的に確保する

          教材制作における「トライアル」の価値

          はプロデュースした教材がまたひとつ一般発売を迎えます。今回もニッチなジャンルです^^ この教材の開発プロジェクトがスタートしたのが昨年5月。 8月に100名規模のモニタートライアルを実施し、検証&微調整を経て、ver.1の完成を迎えました。 (※写真はトライアル後に回収した教材。これだけの規模のトライアルをしっかりできるのは理想的です) というわけで、今日の記事のテーマはこちら。 教材制作における「トライアル」の価値ここでの「トライアル」とは、「お試し検証」のことで

          教材制作における「トライアル」の価値

          教育サービスの機能的価値と情緒的価値

          「機能的価値」と「情緒的価値」 この2つの言葉自体は、耳にしたり目にしたりしたことがある方も多いかもしれません。 おそらくブランディングやマーケティングに関わる文脈で多く使われる言葉だと思います。 それぞれの言葉の意味を簡単に示しておくと… 機能的価値 その商品やサービスの「機能や性能」に対する価値 機能面や品質面での強み 情緒的価値 その商品やサービスの「印象」から受ける価値 お客様の感情に訴えかける価値 ブランディングやマーケティングにおいては、何か商

          教育サービスの機能的価値と情緒的価値

          動画教材を作るときに考えるべきこと

          昔は「教材」と言うと「紙のテキスト」が一般的でしたが、今では「教材=動画」というイメージの方も多いのではないでしょうか。 それくらい動画は、講座や研修など学びの場の「教材」として、多くの方が取り入れるようになってきました。 ただ、この動画も「教材設計」の視点で見ると、「もったいない!」と感じるものがとても多いです。 そこで今日は、動画を教材として作る際の「大事な視点」を紹介します。 「動画教材」なのか「動画付き教材」なのかもちろん、受講生にとっては、教材はどんな形式の

          動画教材を作るときに考えるべきこと

          「教材の見た目」を洗練させるためのチェックリスト

          「自分で作ったテキストやレジュメの見た目が、なんだか垢抜けない…」 そんなモヤモヤや自信のなさを解消するための「7つのヒント」をお届けします。 ぜひ今すぐ参考にしてみてください! 1)フォント「フォント」=活字の種類のこと。 明朝、ゴシック、メイリオ…などです。 ▶あるあるNG 複数のフォントが入り混じっている そもそも「洗練された印象ではないフォント」を使っている この2つが「垢抜けない」と感じさせる二大要素。 洗練させるためには 原則、使うフォントは「

          「教材の見た目」を洗練させるためのチェックリスト

          受講生の潜在的なニーズに目を向ける

          「潜在的なニーズに目を向ける」 おそらくこの言葉は、ご自身でビジネスをしている方であれば、マーケティング(商品設計やプロモーションなど)において普段から意識して行なっている人が多いのではないでしょうか。 お客様候補がすでに自覚しているニーズ(健在化しているニーズ)ではなく、「まだ自覚していないニーズ」(=潜在的なニーズ)にアプローチしてこそ、必要性を認識してもらうことができ、受注や申込みにつながりやすくなる… という視点です。 ですが、今回のこの記事のテーマは「受講生の

          受講生の潜在的なニーズに目を向ける

          受講生に絶望感を与えない

          先日、組織内の人材育成に取り組むクライアントさん(社長さん)から、こんな主旨のご相談がありました。 「スタッフに覚えてほしいことをまとめたリストがあって、だいぶ前にプリントで配布した。 でもおそらく誰もちゃんと読んでいないし、覚えている様子も見られない。 ついては、来月から始まる新年度に向けて改めて定着させたいので、 来週、スタッフ向けにテストを実施したい。 覚えてほしいことリストの元原稿を送るので、 どういう形のテストにしたら良いかアドバイスをもらえませんか?」 受け取

          受講生に絶望感を与えない

          教材プロジェクトは「設計・制作・運用」三位一体で考える

          教材戦略ラボは、その名の通り「教材」に特化したソリューションを提供しています。 ですが、「教材」は「作ることだけ」を考えたところで、大した効果は期待できないものです^^ こんなことを書くと、元も子もない発言に聞こえるかもしれませんが、これは真実だと思っています。 仮に「教材を作ることだけを目的にしている」「教材さえ形にできれば良い」というお客様が来られた場合、私たち(教材戦略ラボ)ができることは、限りなく少ないです。 (このようなニーズの場合は、資料作成を専門とされる

          教材プロジェクトは「設計・制作・運用」三位一体で考える

          「教材がなかなか形にならない」ときの対処法

          「教材作りに取り組んでいるのに、なかなか進まない…」 「アイディアはあるんだけど、いつまで経ってもまとまらない…」 「文章が書けないわけではないのに、ああでもないこうでもない…と空中分解してしまう…」 これは、教材戦略ラボにご相談くださるお客様の約半分の方がお持ちのお悩みです。 そのお悩みを紐解くと、 「そもそも文章が書けない、文章を書くのが苦手」 (=言語化・文章力の問題) 「目次や構成がまとまらない」(=コンテンツの体系化の問題) 「どんな仕様にするかが決められな

          「教材がなかなか形にならない」ときの対処法

          教材作りに必要な4つの準備

          教材戦略ラボでは、毎月個別相談会を開催しており、講座の構築や運営、教材作りに関する様々なお悩みや課題をお持ちの方とお話しする機会があります。 その中でももっとも多いのが 「教材を作りたい(教材が必要)なのだが、自分でやろうとしてもなかなか進められない。いつまで経っても形にならない。完成しない。どうしたら良いか」 というご相談です。 他の記事でも似たようなことを書いていますが、この状況を打破するためには、まず「どこで詰まってしまっているのか」「何がネックなのか」を特定すること

          教材作りに必要な4つの準備

          認定講座・養成講座を開催しているのに「思うような人材が育たない…」の解決法

          認定講座・養成講座・資格取得講座を主催している先生方へ 「育てたい人材」育っていますか? ・・・ 認定講座・養成講座・資格取得講座を開催しているのに 認定基準があいまい… 同じ認定者のはずなのにスキルやレベルがバラバラ… 結果、協会や組織の活動がうまく回っていない… こんな課題を抱えている方は多いのではないでしょうか? 認定講座は一般の講座と違って、「講座が修了してからがスタート」です。 そのため、講座修了時の「認定」がうまく機能しないと、その後の組織としての活動が

          認定講座・養成講座を開催しているのに「思うような人材が育たない…」の解決法