見出し画像

盛岡木材流通センター🪵🪵🪵

11月15日 
いわて森林づくりコーディネーター研修最終日、
研修棟から歩いて4、5分のところにある、
盛岡木材流通センターを視察しました。

市場の土場に集まった広葉樹丸太
赤松材

木材流通センターの担当の方より、
現在の市場の流通状況について、お話を伺いました。

以下、メモした内容を羅列します。


・盛岡木材流通センターでの広葉樹の流通は旭川を抜いて全国一である。

・ナラの需要上がり、価格も上がってきている。ウィスキーの樽に用いられる。ミズナラが足りず、コナラも使われている。

・合法木材でなくては市場に持ち込みができない。
合法木材とは、伐採計画書や、家のイグネの木であれば所有者の契約書等、証明できる書類が揃っていること。

・芯去り材 無節のほうが高値。

芯去り材がどれだけ取れるかが買い手の判断基準である。
元玉(根本に一番近い材)が一番歩留まりが良く、本玉の証明のため、根張りをあえて残して出荷する傾向にある。
芯腐れであっても、芯去り材には問題ないので、用材になる。

・針葉樹類 合板生産量が半分になっていることも影響し、販売に苦戦している。
しかし、100年超えの杉材が減っており、こちらは需要が高くなっている。

・夏のシーズンは虫が入りやすいため、工場で仕入れ抑えている。
そのため、秋以降は仕入れが増えるので、これから需要が増えていく傾向。

なので、夏は除伐でパルプ材、
秋以降から用材を伐採する方がよい。

・輸出、合板工場の規格が4m。
盛岡では2mの針葉樹材は規格外となり、すべてパルプになってしまう。

・広葉樹 2.2m 七尺(トラックの荷におさまる)が基準。

飛び腐れ
木の内側で点々と腐れが見られる材

・飛び腐れは用材にならず、合板材



・広葉樹24上(末口直径24cm以上)は需要があるので、パルプにしない方が良い(パルプより高値で売れるため)

・コナラ 末口直径24〜30はフローリング材に用いられ、需要、価格上がっている。

・夏場は値段が下がる。

・ナラ薪 立米14000円で売れる



続いて、杉です。

・元口65cm以上は、工場の規格上合板にできない。


 100年超えの杉
末口直径80cmほどの元玉
目が詰まっている良材で
立米単価30000円になるそうです。!
なんと長さ8m!
神社仏閣での需要があるそうです。


同じ太さでも、目が荒い(年輪幅が広い)
ものは立米単価で10000円に。
さきほどの材と2万円もの差がでます。


その他、

カバ ダボ材での需要あり。


山桜 燻製の材料として需要ある。細くても売れる。


広葉樹末口直径40cm以上は長材で採寸する。

・栗は細くても、長材での需要あり。

・白くて柔らかい木は長材に向かない。

・ナラガレ材は取り扱いできず、持ち帰ってもらうことに。



 以上、市場の需要から、材の優劣、価格の動向など詳しく教えていただくことができ、大変勉強になりました。


いいなと思ったら応援しよう!