農耕馬の将来を考える
2月27日
岩手大学大学院獣医学研究科主催
動物介在学研究シンポジウム に
参加しました。
文字に起こしているとなんだか頭が良くなった気分になってしまいますが、、
私が憧れている 畜力 のお話しが、
アフリカ帰りの遠野市 馬搬振興会 岩間さんから伺える、ということで参加しました。
今回のシンポジウムの背景には、
盛岡市の事業者の方々からの、
「昔の風景であった、盛岡の町に馬車が行き交う姿をもう一度再現させたい」
という想いから会が発足したことがきっかけとのことでした。
シンポジウムは大きく、
・最新の優秀馬の繁殖技術について
・畜力を用いた農耕について
・ホースセラピーの効果について
・馬車での観光事業実例について
といった内容でした。
繁殖について、以下に要約します。
障がい者対象の、ホースセラピーに適したおとなしい性格の馬が不足しているということ、そして在来馬の数が年々減少していることから、繁殖技術の研究が進められた。
馬は1年に1頭しか出産しない。
帯広畜産大学の研究により、
海外から輸入した穏やかな馬の精子を
国内の牝馬へ人工授精させ、
受精卵を母馬より摘出する。
摘出した受精卵を別の牝馬へ移植し、
代理出産に成功。
このことで、人工的に優秀馬を繁殖させることが可能になったとのことです。
続いて、モザンビーク帰りの岩間敬さんの
畜力について。
モザンビークでは、農耕の機械を持つ人はごくごくわずかで、また、家畜は食料として扱われてきた背景より、人力が主で田畑を耕しているのだそうです。
そこで、畜力の技術を伝えるために現地へ赴かれました。
畑を耕す道具を、2頭のヤギ(?)の後ろへ装着し、実際に現地の方が耕す映像を拝見しました。
自身の事業で、米どころ新潟(キロ3000円の米が生産されている地域!)で馬耕の米作りに携わられ、馬耕米 馬米 うまい 作りや、ぶどう畑を馬耕し、
ばっふんだ ワイーン という名のワイン作りに携わられ、
馬耕、馬搬、各地お祭りの馬の参加、
牛馬ロバ等家畜の調教など、幅広く活躍されています。
〜メモ〜
引退競走馬を、圃場で仕事ができるように最調教している。
馬車の車輪にタービンをつけ、発電を試験中。
馬の体重500キロを超えないと、農作業には適さず。
在来馬(木曽馬、ドサンコ)の小型馬は、
芝刈り等の軽作業に適す。
〜続く