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有機土木🪵🍂 前編

10月6日

昨日の一関市育樹祭の森林観察会で講師を担当された、樹木医の大渕さんが所属されている
一般社団法人 ウィーアーワン北上さま
イベントに参加させていただきました。


ウィーアーワン北上は、東日本大震災で津波被害を受けた集落跡地を、心地よい森に復活させる活動をされている団体です。

会場となった、平地の杜(へいちのもり)
での活動は4年前に始まり、4月から11月の間、健全な緑化に向けて毎月活動を続けられています。


今回は年に一度の、
特定非営利活動法人 地球守さまを講師にお迎えし、土中環境改善施工の体験会でした。


地球守さんは千葉市に拠点を置かれ、
森林環境、自然環境保護や能登地震被災地等の災害復興等でご活躍されています。



過去に地球守さんの施工方法で植樹されたところを見させていただきました。

こんもりと小さな山のようなところへ、寄せて
植樹された若木たち。


平地の杜の敷地中に建てられたあづまや


きれいな土壁
専用の土でなかったため、発酵するのに時間を要したのだそうです。


 天然の束石の曲線の上に、ぴったりと乗る柱!


 この束石の下には、炭化させた杭が60cmほどの深さまで刺してあり、その杭の上にこの束石が乗っているのですが、それは束石にかかる荷重を逃すためなのだそうです。
 杭がないと束石全体に荷重がのり、結果土中の水の流れが滞ってしまうとのことでした。
うーむ、深い。。




雑草は
通路は低く刈るけれど、その周りは昆虫達の住処のため、刈らずに残していました。

草は高い位置で刈ることで、草の根が零細なまま、穏やかな姿に落ち着くとのことでした。 
(地際で刈ると反発して根が強くなり、土がふかふかの団粒構造になりづらくなるそうです。)


植栽の周りに打ち込んである、炭化させた杭。
これは中へ水が染み込んでいくことで土の中へ酸素が巡り、土中環境を良くする働きがあります。



今回は、法面施工とその上への植栽を参加者全員で体験しました。


以前、組まれた石垣
美しいです。
今回は石垣にかわって試験的に行われた、
麻土のう袋での法面施工
経年経過の観察が楽しみです。


木組みを用いた方法
間にグリ石、わら、燻炭、落ち葉が挟まれていて、
木の根を誘導させることで、よりがっちりと
法面保護の役割となります。



〜後半へ続きます。

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