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九戸村 広葉樹施業林視察
9月21、22日
一関市・そして自伐型林業推進協会様より企画していただき、
岩手県九戸村 夏井辰徳講師が代表を務める九戸山族様 の所有する広葉樹林の施業地の視察研修に参加しました。
代表の夏井先生は、10年前に一人で山の施業を始められ、少しずつ仲間が集い、今では九戸山族 というチームを一人親方の集まりで立ち上げられました。
また講師としても、各地でご活躍されています。
広葉樹施業を生業とされておられ、その技術や施業方法を学ぶために、
一関市林政推進課の小野寺さん、自伐型林業の地域おこし協力隊4名と、市民研修生1名で受講させていただきました。
200町部ある山には、昔日本軍がマンガンを採取するために作られたという道が通っていました。
この道を軽トラで登っていくと、広葉樹の施業地に入りました。
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林内はミズナラ、コナラやカエデ等が多く見られました。
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傾斜がゆるやかなため、
この運搬車で道がない林内へ入ってくことができ、3尺の丸太を積み道路まで運び、軽トラへ載せ替えて搬出されているそうです。
丸太の販売価格は立米1万円
(3尺丸太1本250円)、軽トラで一度に1.5立米の丸太を運べるとのお話でした。
・・・ 余談ですが、途中立ち寄った九戸の道の駅で販売されていた薪の安さは驚きました
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中身は様々な広葉樹(ナラ以外)
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450円
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九戸村では、薪の販売所が多々見受けられ、薪の需要がしっかりとあるのだなあ、と感じました。薪ボイラーや薪ストーブを使用する方も多いのでしょうか。
話を戻し、広葉樹林の様子について。。
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水の流れを分散する。
夏井先生による、ボサの処理方法について。
ボサは立ち木の幹にくっつけてはいけない。
立木に菌が入り、木を痛めてしまう。
ボサは山側の樹冠から少し離したところへ積む。そうすることで、分解された養分がちょうど立ち木の毛細血管へ浸透していき、成長を促す。
また、山の上からの水の流れを分散するために、ボサは山肌に対し横に置く。
下から山を見上げて、一直線に見渡せるのはNG。
山のゾーン分けについて。
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厳しい環境下の方が良木が育つ。
きびしすぎてもいけない。
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あえて厳しい状況を作り負荷を与えることで、
良い木を育てる。
夏井先生より
「いろいろな先生に、技術や方法を学ぶことは良いが、それぞれの土地にあったやり方というのを自分で考えなくてはいけない。
受け売りでは危険。
そしてなによりもまず、山守としてのあり方が重要。
ただ人間本位で、お金のために木を伐る、山を荒らす、というふうになってはいけない。
山から畑、海が作られているのだから。
そのことに責任を持つ。」
2日間、夏井先生のお話を伺い、山を見学させていただき、
自分自身、技術や知識・売上のことが先行してしまい、山への敬意が疎かになっていたのではないかと、省みました。
姿勢を正し、施業に臨みたいと思います。
九戸山族 夏井様、自伐型林業推進協会様、
林政推進課の小野寺さん、
ありがとうございました。