釜石での自伐型林業施行研修🌳
12月20日
岩手県釜石市にて、東北・広域森林マネジメント機構 代表理事の三木真冴さんによる、自伐型林業施行研修に参加しました。
岩手での自伐型林業の先駆け的な存在であり、現在は自身で自伐型林業の道づくりから材の搬出、それから山主さんとの交渉やマネジメントサポートまで、
一貫して取組まれている経験と実績を持たれ、
初日からとても多くの事を学ばせていただきました。
以下、本日の学びを羅列させていただきます。
mappleというサイトで、マップ上で不動産登記情報を取得できる。山主さんを探すこと、範囲の確認が容易になった。
三木さんも森林組合メンバーとして所属され、森林組合に丸太の販売委託をお願いしている。手数料6%(!)。コストで見ても、土場からの積み込み〜販売までをお願いしたほうが良いとの判断。
岩手の杉材の殆どが合板になる。
合板と、いわゆるチップ材(バイオマス発電行き)では単価が半分くらい違う。
バイオマスだけで日当を出すのは厳しい。
曲がり材(矢高やだか)の判断基準・・・
元口-末口の端から端で直線をひき、一番曲がっているところの幅をだす(への字の凹み部分) 曲がり幅が直径の20%は許容範囲。末口直径30cmなら、6cmまで許容。
元玉1番玉(木の根元に一番近い、太いところ)の、切り口のつるが残った部分は造材時に切り落とすが、この切り落とした部分も薪用として買い取ってもらえるので、ついたまま集材する。なるべく林地残材を少なく。
収益性がある山とは、狭いところにギュッと生えていた方が良い(未間伐)。
本数が売上になる。本数が大事。つまり放置林のほうが収益性がよい。
砕石10トン二万円。意外と安い。
ゆるやかな尾根にヘアピン施工が望ましい。なぜなら、切土が少なくてすむ。
切土が多いと盛り土の基礎として木組み必要なので、その分労力が要る。
作業道作りの幹線と支線について。
作業道の道の入れるルートは徳島の橋本先生にお願いしている。
道づくりにあたり、残したい木を優先するのか、はたまた道を優先するのか、のお話で、
幹線は道優先、支線は木優先で入れている。
木を優先すると、道がくねくねとなり、搬出が難しくなる。搬出に使う幹線なので、できるだけ真っすぐな方が良いため。
なるべく、法面に枝葉は埋めない。
点圧が弱くなる、また朽ちた時に崩れやすくなるとの判断から。
が、埋めるという人もいる。→緑化が進むという意見。
三木さんの道づくりの手順
路肩になる表面の枝葉をはらう。
盛土前に点圧する。
バケット2個分ずつ点圧し、前に進む。
盛土はバケット擦り切りぐらいずつ。
山盛りでは点圧しきれないため。
路肩を少し広めにとり、法面脇からの点圧で締めてちょうどの幅になるように。
その後は、伐倒造材の仕方を一つ一つ丁寧にご指導いただき、とてもわかり易く、初めての知識も多く、しっかり理解し学ぶことができました。
明日もまた楽しみです🪵