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プロット調査研修

10月9日

いわて森林づくり推進人材育成事業

地域での森林整備活動を推進する
人材養成のための、研修
いわて森林づくりコーディネーター研修

に参加しました。
今回は全3日間のスケジュールで、
初日は 森づくりの技術と理論 を
学びました。

前回までの研修では、杉の人工林を
針葉樹・広葉樹の混交林に導くことを主とした、森林機能向上のための
環境ベースの取り組みについて学びました。

今回は、具体的な森林調査の方法について勉強しました。

将来に向けて良い木を育てるため、間伐が行われますが、そのために

⦿今現在林内の立ち木の様子は健全かどうか?
⦿施業林全体でどのくらいの材積があるのか?
⦿間伐でどのくらいの材積が出るのか?
⦿本数間伐率・材積間伐率は何%になるのか?

と、以上のことを現地調査し、数値化する方法を学びました。

講師は、長年現場での森林整備と、
岐阜森林アカデミー校で人材育成に携わってこられた、
森と木の技術と文化研究所
内田 健一講師 
です。

午前中の座学の後、
間伐後数年が経過している杉人工林へと向かい、現地調査を行いました。

内田講師
まず、代表木の樹高を角度、距離をもとに
算出しました。
林内の様子


間伐が、空いたところ、
混み入ったところがまばらになっており、あまり良い間伐跡地ではないようでした。

かぶれを起こす危険なツタウルシ 
鋸歯のない、3枚セットの葉が目印

まず、15m四方のプロット(標準地)を傾斜と角度を計測した上で、
正確に平面上での15mマスを作り、
テープで囲いました。

そしてそのマス(プロット)の中に
木が何本あるか数え、
1本ずつの胸高直径を計測し、
平均を割り出しました。

その値をもとに全体で概ね何本の木があるのか、材積はいくつぐらいか、というのを算出しました。

樹冠長率(木全長に対しての枝葉の割合)、
相対幹距比(木と木の間の距離の比率)



そして次に、そのプロットの中で
間伐する木を選木し、
間伐で出される木の体積、
施業地全体の木の総体積、
木々の間隔が適正か、
木々の成長状態はどうか、
を割り出しました。



今後施業を担う上でかかせない、
重要な技法を学ばせていただきました。

ありがとうございます。🌳



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