京たけのこ、始まりました!
『京たけのこ』の加工に取り組み約100年、
小川食品工業(株)の社長の小川です。
これからたけのこについて書いていくのでよかったら読んで下さい。
今日は 2024年3月24日(日)です。
寒い日で小雨が降っています
実は今日から今年の『たけのこ』の加工をスタートする日で、食品工場で農家の方が、『たけのこ』を持ち込んでくださるのを待っているところです。
が、誰も来てくれません。。。
2月まで暖冬で春の訪れは早く、桜の開花も例年より早いということだったので、 「3月24日から始めますよ」と農家の皆様にお伝えしていました。
3月に入り急に寒くなり、少し暖かくなったと思えばまた寒の戻り、先日は雪まで降っていました。
さすがにこれでは『たけのこ』は出てくれません。
"ぶち"についた芽が重要
弊社が栽培し、加工しているたけのこは、『孟宗竹(もうそうちく)』で8月~9月に"ぶち"と呼ばれる地下茎に小さな芽がつきます。
節々に芽が 順についていれば、 豊作。
節の芽が飛んで離れてしかついていなければ、不作。
この地域独特の栽培方法で藁をたけのこ畑全体に敷きつめ「敷き藁」の後、畑の一部の土を削って藁の上に薄く広げるという「土持ち(土入れ)」と云われる重労働があります。この作業時に畑の一部を削った時に"ぶち"が出てきます。その"ぶち"に『たけのこ』の芽がいっぱいついていれば豊作です。
農家さんの特権
11月頃になると、そのたけのこの芽も少し大きくなり、手の指位に成長しているのが付いていることがあるので、農家の特権で誰よりも早く新物のたけのこを食べることができます
今回は2回食べました。
一回はお吸い物、もう一回は若竹煮でした 。
肉質は固いですが、良い香りが特徴です。
秋から冬にかけて『 たけのこ』は少し成長しますが、厳しい寒さの真冬の間は土の中でじっとしています。春めいてくると少しづつ大きくなり、きれいにならされた土に髪の毛ほどの筋を作ります。 農家はその筋をさがし、 『たけのこ』の存在を見つけるのです。
春が近づくと…
筋の周りの土が盛り上がってきます。
土の下にあるたけのこが大きく育ってきた為、ひび割れが大きくなり、掘り頃となります。
京都西山丘陵の中でも南に向いて北風が当たらない畑は、早くからたけのこが動き出すので2月から掘ったよと聞きますが、本格的に始まるのは3月後半、桜の頃からです。
社長の気がかり
今年の2月までは順調に育ってくれていると思っていましたが、3月の寒さでじっとしているのでしょう。
今日の入荷はほんの少し、しょうがないです。
しかし、「3月中にボイル筍を発送して!」というご注文をたくさんいただいているので、気がかりです。
お客様に迷惑のかからない間に出始めてくれるのを祈るのみです。
竹の不思議
私は幼い頃から筍工場で働いてきたのでもう60年以上、『たけのこ』と関わってきました。
少しは『たけのこ』の事が解っている!
と言いたいところですが、分からない事がまだまだたくさんあります。
例えば、西山丘陵にある破竹(ハチク)という種類の竹は2~3年前に全て枯れてしましました。
しかし、孟宗竹に関しては、全部花が咲いたとか、枯れた等という噂は一度も聞いたことも見たこともありません。
又、竹にもオス・メスがあるとかないとか…
分からない事はたくさんありますが、大学の研究機関との長年の研究の結果として分かったことも少しはあります。
その辺のところは、また後々お伝えしたいと考えております。
長くなりましたが、今日はこの辺で…
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定休日 : お正月3ヶ日のみ
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