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佃煮の誕生により小川食品工業株式会社は始まった!?

今日もこだわりがんこ社長に小川食品の歴史を語って貰います。


家庭用の筍の水煮缶(丸缶)の製造(小売り事業)のスタート


弊社が筍水煮缶を製造し始めたのは昭和2年と聞いています。
その後戦争中、缶がない時を除いて、水煮缶詰はずっと作っていました。
私が生まれた頃までは―斗缶(18ℓ缶)に詰めた業務用の缶詰のみを製造していましたが、小学生の頃には、家庭用に2号缶(500g)、4号缶(240g)、1号缶(1800g)を販売するようになりました。
その丸缶を贈答用にセット販売すると、長岡の特産品としてたくさんの方にお買い上げいただくようになりました。
私も子供でしたが、お手伝いをしていました。
2号缶を3缶詰める化粧箱を折って作る仕事は子供達がするものとなっていました。
他にも、2号缶4本入・2号缶6本入・4号缶6本入などいろいろな化粧箱を準備していました。
年末には仮設の販売所で販売したところ、多くのお客様が御歳暮の贈答としてお買い上げいただき、小売り事業が始まりました。


一躍大人気!筍水煮缶(通称 丸缶)

筍の缶詰は以前にもお話ししましたが、小さなものから大きいものまで姿がころっとしたものから 細長くなるものまで種類がすごく多くあります。
京都産の筍缶詰が欲しいと言ってくださるお客様は「高くてもいいので良い品質の筍が欲しい」と言われます。
そのため、グレードの高いA・B・Cあたりは設定する前から売れているほどですが京都産ではありますが、終わりに近づいたツツのたけのこは売りにくくなっていました。そこで売りにくくなった筍を使用し、味付けをした加工食品を作って販売してみてはどうだろう?となりました。
丸缶の贈答でお得意様になっていただいた方々が買っていただけるのでは?そんな想いからでした。

「きりしましぐれ」誕生!!

きりしましぐれ

「きりしましぐれ」を試作販売したら好評でしたので、 弊社の味付け加工品製造販売が始まりました。『京つくだに小川』がスタートしたわけです。その当時、会社名は「株式会社小川製油所」でした。米ヌカ油を製造することを主な事業とする会社の名前です。丸缶には「株式会社小川製油所の缶詰部」として表示していましたが、佃煮も販売するようになって、小売業を進めていくのに社名を変えたほうがいいのでは?の考えから現在の「小川食品工業株式会社」に社名変更いたしました。1977年のことです。
"きりしましぐれ"は京都産のたけのこと国産山蕗と国産山椒実を醤油・味醂で甘辛く味付けした佃煮です。京都産の筍水煮缶詰の中で、少し売れにくい缶詰を使用して、製造することになりましたが弊社は初めから京都産にこだわりました。その当時、表示は産地を記入する必要がなかったことから、他社様の佃煮・惣菜は高価な京都産を使用せずにほとんどのメーカーが他県産を使われていました。

京都産にこだわり続けました

私どもは京都の中でも一番こだわりのある高価な筍の産地、西山丘陵(京都市西京区、向日市、長岡京市、大山崎町)の原料をいただいて筍缶詰を製造しているので筍缶詰も日本一の品質と自負しています!!
その小川が製造する佃煮が他府県産を使用するのはお客様をだましているに等しいと考えていましたので、絶対京都産にこだわりました。

しかも京都産であればどんなものでもいいわけではありません。
筍の固いところは取り除き、食べてもらった時に「やっぱり京都のたけのこやね、やらかくておいしいわ」と言ってもらえることを目指して作り始めました。
カットの仕方もあまり細かく刻まずに筍を食べているという食感を感じてもらえるようにしています。

「きりしましぐれ」の今昔

昭和50年代の「きりしましぐれ」と今の「きりしましぐれ」は随分と違う物になっていると思います。
まず醤油の使用量ですが、塩分が多いものは控えなさい!の考えからかなり減らしました。
急に減らしたのではなく徐々に徐々に少しづつお客様に気がつかれないレベルで変化させていきました。
山蕗が取り合わせになっていますが、割合も減らしています。
特に、最近は国産山蕗が減って、ありませんので質も変わってきています。
山椒実も減っています。
最初の頃は塩漬の山椒実を使用していましたが 、 現在は生の山椒実を購入し、弊社で加工保存しています。生を使用することで香りも良く、入れる量を減らした方が良いとの判断です

色々な変遷を経て現在の"きりしましぐれ"となりましたが皆様の評価はいかがでしょうか?
販売量が減ったとはいえまだまだ No、1商品です。

次回は他の佃煮・商品は? 
たけのこづくしの誕生裏話を書きます。
お楽しみに~


小川食品工業株式会社 
Online Store :https://www.takenoko.co.jp/
Instagram : https://www.instagram.com/takenoko_ogawa/

◇小川食品工業株式会社 本社
TEL : 075-951-4381 0120-438-166
FAX : 075-953-1517 0120-151-795
E-mail : ogawa@takenoko.co.jp 
営業時間:平日9:00~17:00 
定休日 : 土日・祝祭日

◇直営店
〒617-0826 長岡京市開田4丁目8-1-103
TEL&FAX : 075-954-5075 / 0120-507-595
アクセス : 阪急長岡天神駅より徒歩5分
営業時間:9:00~18:00
定休日 : お正月3ヶ日のみ

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