いつまで夢を追いますか 〜夢という幻想の世界を生きる
ザ・ノンフィクションという番組で路上で一人芝居をする男性の日々を追っていた。
若い頃にスカウトされた男性は20代前半でデビューし、大きな役も経験した。
しかし、その後は自分が望む程の活動をできなかったのだろう。数年前から劇団で芝居をする傍ら路上で一人芝居を始めて現在に至るようなそんな展開だった。
30代も半ばになり、結婚もした。
路上の一人芝居も行き詰まり、劇団もやめた。コンビニで日銭を稼ぎながら、なんとか芝居で食べていけることを模索する日々。奥さんはカフェの開業を目標に、夫に経済力を要求することなく役者を続けてほしいと自分は自分で生活を切り開くことに向かっていた。
いつまで夢を追いかけますか
10代の頃 20代の頃
夢という実態のよくわからないものに
心を奪われ
なにか人生の上でとてつもなく
大事で必要で意味のあるものだと
思い込んでいた気がする
あの頃
さまざまな場所から上京してきた
同世代の連中
ミュージシャンを目指す者
役者を目指す者
自分のお店を開業したいと言う者
とにかく金持ちになりたいという者
みんな何かしらの夢と希望を抱いて
生きていた
みんな今どうしてる?
夢をつかむことはできたかい?
夢
夢ってなんだろう
思い描いていたものが
目の前から消えてしまったとしても
日々は続いていく
挫折感に苛まれて
下を向いて生きていても仕方ない
夢なんて大したものではないさ
目標が達成できないと悟ったなら
また次の目標を見つければいい
夢が消えようが
挫折感に苛まれようが
寝て起きれば
新しい1日がまた始まってる
明確な夢や目標などなくても
時間は流れていく
私達の悩みなど
とてもちっぽけなものだって
この世界は教えてくれる
金持ちになった者
成功を手に入れた者
そんな人だけが幸せになれる世界
ここにはそんな世界は存在しない
役者として成功したい彼は
役者としての成功を手に入れなくても
愛する人たちと
些細な喜びを共有する時に
幸せを感じる事ができる時が
やがて訪れる
夢という幻想の世界で
喜んだり苦しんだり
やがて
日々の生活の中で
本当に大切なものが何なのか
きっと
わかる時がくるはずだ
夢をいつまで追いかけますか
井上陽水の夢の中へという曲
探しものは何ですか
見つけにくいものですか
カバンの中もつくえの中も
探したけれど見つからないのに
まだまだ探す気ですか
それより僕と踊りませんか
それより僕と踊りませんか?
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