2/5 また休んだ日の日記、夢
また休んだ。正確に言えば午前休んだ。午後は仕事に行った。最近どうにもアラームの音に気づいても体が動かない。朝は多分、薬が切れるまで、死ぬように寝ている。
私はよく夢を見る。毎日見る。そして結構覚えている。今日は出産する夢を見た。確かに我が子を分娩する感覚があった。新生児を抱っこするのは難しかった。気づいた時には我が子はどんどん小さくなって、終いにはアマガエルになってピョンピョンどこかに行ってしまった。我が子を探し求めて辿り着いた海からは、黒い人影が何人も這い上がってきて、何かを唱えては同じ方向へ向かって行った。生きている人々は黒い影が過ぎ去るまで縮こまってお辞儀をしていないといけないので、私もそうした。
アラームもとうの昔に鳴り止んで、ぼんやりとした現実の中で、「私には子供がいるんだ。探さなきゃ。」と思っている自分に気づいて、目が覚めた。
我ながら気持ちの悪い夢だった。何が気持ち悪いって、起きてる自分と夢の自分が混合したまま長いこと苦しんだのが一番ショッキングだ。
私はこのまま、夢の私に食い殺されるんじゃないだろうか。気づいたら乗っ取られているんじゃなかろうか、あたりまで考えて、辞めた。
今日の私も昨日からの地続きの私だ。なんの変哲もなく。嫌になるくらい昨日までの私だ。寝て覚めたらすごく状態が良くなってるなんてことないのだ。現実の私は、自分で認識できている以上にあまり状態が良ろしくないかもしれない。「大丈夫です!できます!がんばれます!」じゃないのだ。一度冷静に自分を観ろ。ちゃんと向き合え。うかうかしてると、夢の私に乗っ取られるぞ。