2020.6.17 日記

最近の私は、骨盤を立てて過ごすことと、毎朝少し早めに起きることをだけを目標に過ごしてる。

猫背で典型的な骨盤後傾の私は、意識していないとすぐに、やる気のない応援団みたいになってしまう。腰が前に出て背中が曲がって顎が出る。

前回の診察で起立性調性障害かもということで昇圧剤をもらった。血圧は思ったより低かった。だから朝は少し辛くても早めに起きて、身体を縦にして、血よ巡れと思いながら足を動かして過ごすことにした。

骨盤を立てるのも、ちゃんと歩いてちゃんと筋肉が動けばいいなと思いつつ。

そのおかげか、身体的には少しラクな気がする。身体はもしかしたら、心よりも手入れがしやすいのかもしれない。


心は、と何度か言葉にしようと試みたけど、言葉にするには多すぎるし、それでいて何もない。これをフラットというのであれば、その水面下からふいに主張を強める溢れるゴミのようなものはなんなのだろう。

ネガティブな気持ちばかりに悩まされることはないけれど、自分の中で生まれる感情や情報がなくなってしまった。

人から話しかけられさえすれば、ロボットみたいににこやかに、時には冗談なんかもいったりして、条件反射的に人生で身につけた社交術を繰り出してそこそこに社会生活をこなしている。

だけど全部無。

無の中で、急に湧き上がってくる苦しさを、どうしてるのか思い出せないけれど、骨盤を立てて、気づいたらまた無だ。


一番被害を被っているのは彼だ。「俺のこと好きか」と疑り深く聞かれてしまった。ごめんね。好きだよ。変わらず。あなただけに興味を失ってしまったわけではないんだ。仕事に行く、人から話しかけられたら返す、機械的に目だけ笑って、歪な口元はマスクのおかげで隠れてる。あとは骨盤を立てることで頭をいっぱいにして。何かを考えると、壊れてしまいそうで怖いよ。

しれっと抗うつ剤が増やされた。いや、主治医はなにか説明してくれていたけど、なんといっていたかな。


言葉にしたら、この一言もあの一言もすごく余計な気がして、それでいてなにひとつ言葉にできなかった。

下書きの中に「笑って死にたいから今は死ねない」というタイトルだけの記事が残っていた。何を書こうとしていたのか、まるで覚えていないけど、今の私にはそれで十分だ。

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