怒涛の一週間の幸せごはん
慌ただしい一週間だったけど、思い返せば、小さい妹と過ごした時間は楽しいものもたくさんあった。妹とは言えど、一緒に暮らしたことないもんね。そんな日々の美味しい記憶の備忘録。
近所の馴染みの店のテイクアウト
在宅勤務中、母が昼ごはんを家の近くで買ってきてくれることが度々あった。
同級生の家がやっている居酒屋は、夜間営業ができなくなった代わりに、昼間店頭でお弁当を販売しているらしい。久しぶりに食べたその店の唐揚げは、やっぱり美味しかった。
同級生は、少しのヤンキーを経て、めちゃくちゃ人徳のあるお人好しの居酒屋の倅になった。妹も「おにいちゃんにねえ、チョコもらったあ」と虜になって帰ってきた。
みんなで食べる誕生日ケーキ(BGMつき)
ちょうど、彼が何十何回目の誕生日を迎えた。母と妹とお散歩がてらお気に入りのケーキ屋さんに行く。もうひとつのケーキ屋さんに行ったら、臨時休業中だった。いつも、彼と二人なら切り分けられているヤツを買うのだけど「やっぱこれがいいんじゃな〜い」という保育園児のゴリ押しで、ホールのショートケーキをお買い上げ。
ケーキにロウソクをさして電気を消して、妹のピアノ付きでおめでとうをいった。お誕生日のピアノ、去年より上手になったなあ。もうすぐ妹も誕生日なのだけど、その時はみんなで仲良くお祝いできるかなあ。
安心のドリップコーヒー
母が滞在料として、個包装のドリップコーヒーを置いていってくれた。いつもインスタントしか淹れないから、粉でドリップするのは久しぶりだ。インスタントと違って、家中が珈琲の香りで包まれるのがたまらなくて早くも半分以上使ってしまった。美味しい珈琲ってそれだけで世界を救う。珈琲メーカーを買いたい欲もあるけれど、置く場所がないし、フィルターをこねくり回すのが苦手なので、当分は個包装のやつを買ってこよう。
おいしい〜と食べてもらえる私のご飯
母と妹が滞在していたとはいっても、実際には我が家に人を泊めるだけの用意はなくて、二人は基本、我が家からほど近い、もう一人の大きい妹が暮らす実家で寝泊まりしていた。だから夜ご飯を作ってあげる機会もなかったのだけど(外で食べることもあったし)、一回だけ私が夜ご飯を作ることがあった。
大きい妹も我が家にくるというし、総勢5人のご飯なんて実家で十数年前に作った以来なので悩む。冷蔵庫に玉ねぎと人参と、丸々ひと玉レタスが残っていたからロールレタスにすることにした。「ロールキャベツは食べたことあるけどお……」と訝しげな妹をよそに、レタスを軽く茹でて、お得意のハンバーグと同じたねをクルクル巻いていく。ハンバーグでもおいしいんだよ。でも彼の誕生日の時に作っちゃったから、レタスで巻いてごまかすんだよ。二人暮らしじゃなかなか陽の目を見ないパスタ鍋に、大量のロールレタスと、安心のコンソメキューブ。
最初は手をつけなかった妹も、食べた途端「う〜ん」とほっぺたに手を当てておいしいポーズ。よしよし。仕事を終えゾロゾロと集まってきた母と大きい妹も満足してくれたようだ。私の作ったご飯で満足して、食後の珈琲をのんで一息ついている人達をみたら、なんだかすごく心がポカポカした。人が作ってくれたごはんって、それだけで心の栄養だよねえ。ちょっとは栄養になってくれたらいいなあ。
騒動のあとの一杯
騒動もひと段落し、金曜日の夜はテキトーご飯。仕込んでおいた夏みかんの果実酒を味見する。大量の氷砂糖のせいでロックだと甘すぎるけど、炭酸で割ったら最高。美味しさにひれ伏す。よくやった私。いろいろと。おつかれさま。
コンディションが良くなくてすぐに酔って半分くらい残してしまった。ありもので作ったキムチチャーハンでお腹を満たして酔いを覚ます。
怒涛の一週間だったけど、おいしい思い出はたくさんあった。またみんなで、楽しくご飯を囲める日が、ちゃんとくるといいなあ。