空回り|2021.2.7
無を抜けて、やる気が戻り思考が捗る。それがある程度続くと疲れが見えてくるのは分かるんだけど、動くことがやめられなくて少し調子に乗り出して、結果いつも空回りする。
自転車をうまく乗りこなせるようになって嬉しくなって、急にギアチェンジしたら案の定チェーンがずれる、みたいな。
そう、まさにそれ。やってしまう。やってしまった。わーいけるいけるーーと調子に乗って鼻息荒くギコギコしてると、急にガッコン。うわー、みたいな。
上手に乗れていることに浮かれてしまって、視野が狭くなるのかもしれない。ギアがずれて気づけたらいいけど、下手をしたら、にこにこーっとしながら赤信号に飛び出しかねない。
にこにこーっと勢いのままに道路に飛び出すのは危ないと学習したからしないけど、ギアチェンジする場面ではないことをまた忘れていた。
目を爛々にしてギアチェンジしてしまう時、影響をモロに与えてしまうのは、いつも身近な人ばかり。
視野が狭くなって、相手がどう思うかをいつもみたいに冷静に考えられなくなる。そして自己嫌悪に陥り一日寝込む。それが今日。まあ、一日だけなら安い方かもしれない。
サザエさんが流れてくるのを聞いたらお腹が空いていることに気がついて、ご飯を一膳食べた。お風呂を沸かしてぼーっとしたらすこし回復した。
とりあえず衣食住をできていたら、なんとかなる気がする。生活、生活。くらしの基本。
夫はお友達の家に行っている。調子の悪い夫は、昨日、私の調子の悪さをすぐに察知して不安定になった。珍しく頓服を飲んでいて、ああ私が不安定だから不安定になっちゃったんだろうなあ、と気づいた。聞いたらやっぱりそうだった。私を見る顔がこわばっていた。ごめんね。
怒鳴ったりイライラしたりするわけじゃないんだよ。メソメソするわけでもない。でも、不安定になると私のまわりの空気も不安定になっちゃう。「今日は不安定だごめんね」って言ったって、その空気に触れるのは辛いよね。
でも、私のせいでそんな顔させちゃったんだと思うと、結構こころにくるなあ。
あと、私の不安定は、人をそんな顔にさせてしまうのか、というのも、ちょっと悲しいなあ。まあ、夫の調子がもともとあまり良くない時だからというのは分かってるんだけど。
でもその悲しいは、今日一日お布団の中でいっぱい味わって満足したから、もうあんまり気にしないことにした。
二人して調子悪いね。そういう時は「調子悪いね」って離れるのがまず一番。それを言葉で伝え合えられた私たちは、お互いを褒めたっていいんじゃないだろうか。お互いすこし離れて過ごして、またちゃんとニコニコできるといいなあ。