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夢幻

一度心臓が止まって
救急車に運ばれたことがある。

その時はゆっくりぎゅうって胸の中を
なにかにわしづかみにされた感覚で、
そのまま視界も思考も
どんどん外から内側に向かって
真っ暗になっていったのをまだ覚えてる。

黒いなにかが光を包み込んでいくような。

あれもひとつの
死の片鱗だったのかな?

そのあとの世界にとくに変わりはなく
いつのまにか救急車が呼ばれ
頭からは流血していて
病院で少し治療を受けたら
すんなりまたいつもの日常。

あれから十数年経つけど
ときどき思い出す。

一瞬だけど
世界から断絶された感覚。

そしてその度に考える。

もしかしたらわたしはまだ
目が覚めていないのではないのかと。

ほんとうはただ魂とやらが
夢を見続けているだけなのではないのかと。

そしてそれが人々が云う
その後の世界にいるだけなのでは。

それならそれで
この夢が途絶えるまで
生きてるつもりを続けるだけなのだが。

ねぇ?
わたしは今、、、
生きてる?

はい、よくイキます❤️


可能な限り、、、卑猥なことに使わせていただきます!(>_<)