「みんなで頑張ろう!」が苦手な件【ゆるMBTI考察】【心理機能】
学生時代の体育祭に文化祭など
「クラスみんなで!」と鼓舞して行うことが私はどうも苦手だった。
心理機能で言うFe的な要素であろう。
どこのクラスにもそういう人間がいる。
勇者で主人公で心優しく、文字通りみんなを引っ張るカリスマ性を持ち合わせるこの人たちは、クラスの人気者であり、常に周りに人がいる。
スクールカーストなんてものが存在することも知らないような1軍の中の1軍。
なぜか大抵バスケ部かサッカー部である。
そういう人間が必要なことはわかる。
そういう人たちに引っ張られて、いい意味で影響されて、コミュニティに一体感というものが生まれるのだろう。「団結力」や「絆」の根幹を生むのは彼らであり、そういう人たちを必要としている人はどうやら多いらしい。
私がそうではないというだけの話だ。
「絶対優勝するぞー!」的な言葉や、それに準ずるもの。たとえば円陣を組むとか掛け声をつくるとかがそれに該当するが、私から見るとそれはなんともサムい演出に他ならない。見ると共感性羞恥のような気持ちが湧き上がってくる。
ドラマの見過ぎじゃないのか?
現実的な努力をしたほうがいいのでは?
それに一体なんの意味が?
Feに弱い、つまりそれは私の中でTiが働いているということでもあるのだろう。
元来TeとSiが強い私だが、FeよりはTiの方がいくらか共感できるらしい。
つい最近「コウノドリ」というドラマを見た。
産婦人科での様々な出産とその背景ストーリーを扱う作品である。
友人に勧められて見たのだが、かなりリアルを再現していて非常に勉強になるドラマだった。
毎回必ず出産シーンが入るのだが、いつ生まれるかという生みの苦しみの中のお母さんに助産師さんはこう声をかける。
「赤ちゃんも今頑張ってますからね〜!」
「赤ちゃんも早くお母さんに会いたいよね〜!」
赤ちゃんも頑張ってる…?
赤ちゃんも早くお母さんに会いたい…??
赤ちゃんに「頑張る」なんて自我があるのだろうか。それは本能であって、それをあたかも赤ちゃんが思っていることかのように代弁するのは、紙芝居や人形劇と何が違うのだろうか。
少なくとも私がもし出産する立場ならその掛け声は別になんの応援にもならない。
そんなことより私自身をもっと応援してほしい。
「いきみかた、今のいい感じ!」
もしくは状況を的確に教えてくれた方が遥かに頑張れると思うのだ。
「赤ちゃん半分くらい降りてきていますよ〜!」
しかし前述のような掛け声が一般化しているのだから、私のような考え方はやはりマイノリティなのだろう。