心に傘と、脚に支えを
「止まない雨はない」なんて、励ますつもりで言ってるならやめてほしい。
止まない雨がないことも、明けない夜がないことも、十分理解している。
雨が止まないことが悲しいわけじゃない。夜が明けないことが辛いんじゃない。「いつになったら陽の光を浴びれるのか」それがわからないから辛いのだ。
「止まない雨はない」なんて、助けるつもりで言ってるならやめてほしい。
その言葉がもたらすのは救いではない。雷(いかづち)だ。
雨が止むのを待つことしかできない、そんな現実を叩きつけられるような気分になるのだ。
雨に打たれる人を励ますのなら、雨が止むまでしのげる傘を与えてほしい。
雨に打たれる人を救いたいのなら、雨雲から抜け出すその脚を支えてほしい。