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一流のバレエダンサーはやっぱり凄かった!!
一流のバレエダンサーの方、たくさんいらっしゃいます。
中でも超有名な熊川哲也さんは、ご存じの方も多いはず。
今は、K-BALLET TOKYO の芸術監督でいらっしゃいます。
https://www.k-ballet.co.jp/about/tetsuya_kumakawa.html
そんな熊川さんの現役時代、やはり生で熊川さんの踊りを観たい!!と思いチケットを取ったのが、Aoyama Ballet Festival (1995/8/16 フェスティバルホール)でした。
12.「ドン・キ・ホーテ」よりパ・ド・ドゥ
吉田 都 熊川 哲也
と書かれたパンフレットの最終演目。
しかし、残念ながら、熊川さんのバレエを観ることはできませんでした。
ケガです。
熊川さんはケガをされていて、残念ながら踊ることが出来なかったのです。
しかし、凄いのはここからです!!!
全ての踊りが終わった後、なんと、舞台にご本人が登場。
「こんばんは。熊川です。」
から始まり、少しの間でしたがお詫びとご挨拶のために舞台に上がってくださいました!!!もう本当にビックリしました!!!
私を含めた観客は大喜びでした。
熊川さんを拝見できただけで、そして、お声を聴けただけで感動しました。
お話の詳細は覚えておりませんが、ケガの状態はどうなのか、また舞台に立てるのか、等、皆心配だったと思います。
批判を浴びせられかねない状況で、それでも舞台に顔を出す勇気。
今、自分に出来ることを精一杯、心を込めてやる。
彼の誠実さ、実直さ、行動力、一流の方の振る舞い。
それを垣間見た瞬間でした。
もちろん、野次や批判など一切なく、観客にとってもとても有り難い時間であり、記憶に、心に残るものとなりました。
熊川哲也さん、わざわざ舞台上にご挨拶に上がってくださり、ありがとうございました。(ここに書くのも変ですが…)
さて、当日の舞台の様子も少し書いてみます。
青山バレエフェスティバルは、毎年(?)東京で開催されており、大阪では2回目(?)のようでした。
ガラコンサートが主で、層々たるメンバーが集結し、とても見ごたえのあるプログラムとなっています。
この日の最後を努められたのは、榊原弘子さんと貞松正一郎さん、「サタネラ」よりパ・ド・ドゥ。
この時、初めてサタネラを知ったのでした。
榊原弘子さんと貞松正一郎さんも熊川さん同様、ローザンヌ国際コンクールの受賞者です。
榊原さんは手足が長く、海外の方並みのプロポーションをお持ちの方で、安定感抜群のテクニックの上、とってもチャーミングな方。
もう本当に素晴らしかったです!!!
バリエーションでは、左右のシェネがありますが、左右差が全くないのです。(さすがプロ☆)
コーダは、フェッテではなく、あれは何というのでしょう…?
ピアテのように五番から回るのですが、右足はデヴロッペをして回るのを初めて観て、軸が全くぶれなく軽々回られるのに、すっかり魅せられてしまいました。
もう素晴らしすぎて脳内再生できるくらい印象に残っています。(こういう記憶力は凄いのです笑)
パートナーの貞松さんも手足が長く、スラッとした細身のタイプですが、強いテクニックをお持ちでパートナーシップも素晴らしかったです。
お二方とも安定感のある最後に相応しい踊りでした。
色んな意味で、記憶に残る舞台でした。
バレエって本当にいいものですね。
ありがとうございました♡