イスラムが厳しくなっていく東南アジア
インドネシアから衝撃的なニュースが入ってきました。
うーむ、ついにこうなったか、という感じです。
外国人にも適用だそうで、結婚してない男女の旅行ですら逮捕につながるため、おそらく観光への影響が出るでしょう。
マレーシアもイスラム教徒の場合は、婚外交渉は「違法」で警察により逮捕されます。男女が同じ部屋に居ただけで、捕まっています。よくマレーのドラマに出てきますよね……(って誰も見てないか)。
マレーシアでも強くなるイスラム
マレーシアでもイスラムがどんどん強くなっています。
今回の選挙ではPAS(全マレーシアイスラム党)の得票数が伸びました。
新政権のアンワル首相は同性愛の罪で投獄されたことがありますが、マレーシアの東海岸、PASが支配する地域では映画館は禁止。同性愛は鞭打ちなど、イスラムのシャリア法を支持しています。
実は私が最初にマレーシアに来た頃から比べても、イスラムは厳しくなっていると感じます。
90年代には、女性でトゥドゥンを被っている人は少なかったです。中年のマレーシア人に、当時の同窓会の写真を比較して見せてもらったのですが、かなり驚きます。
世界中で宗教が厳しくなりつつある
マレーシア、インドネシアだけではないです。
トルコも同様で、2002年の政権交代以来、イスラムの宗教学校などが多数復活しています。
私の見立てでは、アジアにおいて、西欧的な価値観はどんどん後退しています。
東南アジアで、アメリカや日本より中国を支持する人が増えているのは、そういう事情だと思います。
アメリカも、報道によれば、最近キリスト教右派が強くなり、中絶禁止の法律が施行されたりしています。
日本も中国も、「儒教に戻ろう」と政権が言い出していて、同じ方向に向かっています。
なんでなんだろう?
AIのチャットボットChatGBTに聞いてみたら、
ふーん、ほんとかなー、な答えがかえってきました。
ガーディアンの2018年の記事によると、世界で宗教を信仰している人は84パーセント。16%も、積極的な「無神論者」ではなく、なんらかの神やスピリチュアルなものを信じている人が多いようです。
宗教と哲学が強くなる、という見立ては以前からありましたが、それがいよいよ顕在化してきたなーというのが昨今の感想です。
それではまた。
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