スタートアップに採用された70歳は、会社の役に立てるのか
こんにちは!
先日、40、50代でやりたいことを探す話を書いたら、反響がたくさんありました。では、70歳になった人がIT会社で役に立つ方法はあるんでしょうか。
今日はそんなお話です。
高齢者は今の会社に居場所を見つけられるのか
映画「マイ・インターン」は、まさにそんなストーリー。
ネタバレしないように紹介します。
妻を亡くした70歳の元会社社長(ロバート・デ・ニーロ)が、心に空いた穴を埋めるべく、ファッション会社のシニア向けインターンに応募します。
彼は悠々自適で生活に困ってないけど、「もう一度誰かの役に立ちたい」って思うんです。
ところがファッションはおろか、eコマースの仕組みもわからない。
パソコンの起動方法すらわからないし、いまだにガラケー使ってる。Facebookも加入してなくて、社長(アン・ハサウェイ)に設定してもらう始末です。
実は会社の方も福祉政策の一つとして彼を雇っただけ。
だから、基本、彼にはやることがありません。
職場に居場所がないって辛いんですよね。
そんなシニアな彼が、一緒に入ったインターンたちと奮闘する、ってストーリー。
誰にとっても人ごとではないテーマ
すごくよかったです。
先日、「子育て終わって、自分が何者だか知りたい」って悩みに答えたら、本当にたくさんの反響がありました。
私も40、50代で「他にも何か向いてることがあるはずだ」ってジタバタしたのでよくわかります。
このテーマ、誰にとっても人ごとではないと思うのです。
10年ごとに社会のルールが変わる目まぐるしい時代には、誰もが「自分は役に立たない」「もうついていけない」って苦しくなる日が来る。
今、人々の不満の原因の多くが、実はここにあると思う。
産業革命以来、「機械化で人がいらなくなる」ってずっと言われてきて、実はその度に新しい仕事が生まれているんだけど、古い仕事をしてた人が常に新しい仕事に移れるとは限らない。
全員が、新しい技術をすぐ使いこなせるほど強くないし、新しい社会のルールに適応できるほど柔軟でもないです。
「精神的にタフになる」ってどういうことか
この映画のロバート・デ・ニーロを見ていると、ユヴァル・ノア・ハラリ氏が言う今後必要なマインドセットはこれかなーと思います。「柔軟になり、精神を鍛える」ってことなのかな……。
彼は元電話帳会社の社長なんですが、「紙の電話帳? それ今もあるの?」って社員に笑われます。
けど、いちいちそこで凹んだりしない。
このデニーロは、本当の意味で精神的にタフで柔軟なんだと思う。
そうじゃないと、若い人だらけのスタートアップに耐えられないと思うんですよね。
同時に私も以前若い人だらけのスタートアップに入り、本当に役に立てなくて苦しい思いをしました。が、こういうやり方もあるのか! と眼から鱗でした。この映画をみていたらあるいは、もう少しやりようがあったかもしれません。
これ以上は書きませんが、良い映画でした。
息子は「ディア・ハンター」でのデ・ニーロとの落差に驚いてました。
が、ある意味、こっちの方が本当の意味で強い人なんじゃないかな? と私は思いました。
私はこんな70歳を目指そうと思います。
興味持った方、「自分の居場所探し」でしんどい人、アマゾンで300円でレンタルできますので、見てみてください。
それではまた、良い1日を!
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