「あなたのことは全部わかってる」に感じる違和感とは
こんにちは!
誰かから「あなたのことは全部わかってる」みたいに言われるのってちょっとしんどくないですか。
yochiさんがこんなことを言ってて、確かにそうだなーと思いました。
その少し前にも、こんなツイートをしたんです。
しかしこれ、よく考えたら自分も言われてたことでした。
今日は、なんで人間は他人を単純だと思い込むのか、逆に、単純に扱われると嫌な気持ちになるのか、考えてみます。
「他人を決めつける行為」が揉め事になるのはなぜか
人はつい他人を単純化して考えてしまう。
夫婦がお互いのイイ面しか見てないことがあります。
「お前はずっと家で子供と遊んでいられていいな」
「あなたは会社の人とゴルフや飲み会でいいわね」
相手の一部をみて攻撃しちゃいますよね。
妻は、寝ない子供に付き合わされてフラフラかもしれませんし、夫の方も嫌な上司とのゴルフでうんざりしてるかも。
私も昔、学校から帰って来る子が、ひたすらダラダラしてるのに怒ってました。
ところが、その後、自分で6時間英語で授業を受けてみたら、「ずっとアウトプットを要求される授業って、こんなに疲れるのか」とビックリしたんですね。疲労回復には、何もしない時間が必要なことに気づきました。
子どもは「ほらね、ママだって疲れてダラダラするじゃん」って嬉しそうでしたが。他人の複雑性ってつい忘れてしまう。
単純化から「軽視」がスタートする
お金持ちはいいよね
高学歴はいいよね
生活保護でいいよね
女は楽でいいな
みたいに赤の他人をやたら羨ましがる人も、単純化して発言してるのかも。
いいところしか見せてないかもしれないし、
逆に「不幸」だけを強調してるかもしれません。
芸能人の不倫や、薬物中毒なんかも、裏の事情は見えないですよね。
単純化されると嫌な気持ちがするのは、多分それが相手への軽視になるからかな……。
息子に聞いたら、「人は単純とみなしたものには残酷になる」って言ってます。
差別も奴隷制度も動物虐待も「相手への単純化」からはじまってるそう。
確かに。私たちも、「お母さんのいうこと聞いたらあんたも幸せになれるんだ」とか、「お前は俺なしにやっていけるハズがない」とか、「有名人には何を言ってもいいはず」とか「あいつらは動物と一緒だから何してもいい」とか言い出します。
だから、男はいいけど女はダメとか、あいつらは二等民族だから奴隷にしろとか、イルカや鯨は知能が高いから殺しちゃダメだけど、ラットはOK、みたいになるのかな。
主人公病から抜けるには
「自分が世界のメイン・キャラクターだと考えて行動する傾向」は主人公病と呼ばれるそうです。
以前も少し紹介した、この教育動画「The Science of Awkwardness(気まずさの科学)」で教育者のマイケル・スティーブンスが言ってました。
この動画のテーマは、なぜ人は「気まずさを感じるか」。
「他人が自分をどう見るか」を気にするのか。その逆パターンが「他人の複雑な事情を認識できない」なのかな。
根っこは同じで「自分を重視し、他人を軽視する」パターン思考です。
そして「気まずさ」をみんな感じるように、実は誰でも陥るワナな気がします。
では、どうするか。
「単純化してくる」相手からは、できれば離れるってことかな……。「脇役認定」されて、主人公の道具として使われたらたまりませんからね……。
逆に、自分がそこにハマらないためには?
長男は「他人を一次元的な、自分が100%理解できる存在として見ないことだよね」と言ってます。
そうかもしれません。これ難しいけど、私も極力「見えてるところはいつも一部」と思うように気をつけます。
それではまた。
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