はみ出した子どもが馴染める学校には、「計算された居心地の良さ」があったのかもしれない
マレーシアの小学校でのこと。日本でははみ出してた長男が「学校が楽しい!」と毎日楽しみに行くようになりました。これはなんでだろう? と思っていたのです。
彼はよく、
「この学校の先生たちは、本当に生徒をよく見ている」
「生徒に良いところはないか、褒めるところはないかを観察している」
「どんな子でも、いいところを見てもらえる」
と言っていたのです。
今思うと、英語も話せない、興味のないことはやらない、宿題しないーーと日本では怒られてばかりの長男が「居心地いい」とは、どう考えてもおかしい。これいかに???なのです。
授業中に歌を歌ってるし、踊りも踊っていたのに、先生は「それが何か?」なのです。
長男はみるみるうちに落ち着いていき、そのうち、数学に夢中になるようになりました。
わからないようにやるインクルージョン
私のイメージのインクルージョンは問題のある人を普通クラスにお情けで「入れてあげる」でした。
しかしそうではなかったのだと思います。
ここから先は
1,112字
これまで数百件を超えるサポート、ありがとうございました。今は500円のマガジンの定期購読者が750人を超えました。お気持ちだけで嬉しいです。文章を読んで元気になっていただければ。