「完璧な正解があるはず症候群」の呪いにかかる人々
杉原健さんのnoteが面白かったのです。
まず、精神科で15年間、精神保健福祉士(国家資格)として勤務していた経験から言わせていただくと、大多数の「正しい英語を話さなければならない」という強迫観念は、もはや「強迫神経症」の領域に入っていると思います。
もちろん、取り除くべきは「完全な文法がある」という思い込みです。
いやもう本当これです。
題材は英語だけど、これあらゆるところに言えるんじゃないだろうか。
今日は陥りがちなこの「罠」について書いてみます。
日本語には「完璧な文法」が存在する?
実は日本語もそうで、外国人に説明し出すと実にファジーです。
ルールに見えてるものを紐解くと「まあみんなこんな感じで言ってる……かな?」程度の多数決なのです。日本語のルール解析に囚われてしまうと、もはや研究者になってしまう。
説明不可能なものだってある。
だから、毎年出版社は辞書を編纂して、「最近、この言葉を使う人が増えたな……。では採用しよう」って決めて、それを参考に出版社は書籍を校正したりするわけです。
言語って変化するのです。
試しに、昭和初期の文章読んでみてください。
ずいぶん使われてない言葉が出てきます。
「日本語の乱れ」という人たちがいます。
かつては清少納言だって、「最近の日本語は乱れてる」とか言ってたわけです。
ええっと、枕草子で使われてる言葉、どれだけ現代の日本語に残ってるでしょうか?
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