続・私たちは絶対に分かり合えない
こんにちは!
だいぶ前、「私たちは絶対に分かり合えない」という記事を書きました。
パンデミックでも、日本人の考え方は実にさまざま。
実は他の国より意見は多様かもしれません。
他人と「わかってくれない」「話が通じない」と悩んでる人も多いかもしれません。家族同士でもまったく話が通じなかったりします。
しかし、相手を変えようとする努力は、無駄かもしれません。
脳を見る精神科医が教えてくれたこと
このTEDはちょっと古いですが、少々怖いです。
タイトルは「8万3000の脳をスキャンしてわかったこと」。
全編英語なので、私の浅い理解で解説します。
ダニエル・アメンという精神科医は脳のスキャン画像を見たそうです。
脳外科医ではありません。精神科医です。
普通の精神科医は、だいたい患者さんとのカウンセリングをして、病状を見ていきます。
ところが、彼は「なぜ、普通の医者は写真をみるのに、精神科医だけが、患者の主訴からしか診断できないのか。画像を見るべきではないか」と言うのです。彼は、「それは医者が主訴だけ聞いて、診察しないようなもの」だというわけです。
そして、実は脳の画像からわかることは、実はたくさんあるのだそうです。
彼によると、小さい頃のトラウマがある人、うつ病の人、ADHDの人、アルツハイマーの人の脳を見ると、スキャン画像は健康な人と異なっていると。実は脳の形って私たちが考えているより、さまざまなのです。連続殺人を起こした人の脳を見てみたら、なんと腫瘍があって、それを取り除いたら、性格が変わったこともある、と。
暇な人はぜひ全編見てみてください。
なぜ人はここまで違うのか
うーん、これ本当かな? と思いインターネットを調べてみると、ダニエル医師の意見に反対する人もたくさんいるようです。CTスキャンにはある程度害もあるとか、精神科医が画像を見るべきではないとか、いろんな考えがあります。
とはいえ、この知見が本当だと仮定します。すると、最初の命題「なぜ人の考えがここまで異なるのか」が明らかになるのでは?
以前、人により認知特性が違うというお話をしました。
日本人って顔は似てるけど、脳の構造、違う人がいっぱいいるのではないのかな……。
どうやら幼児期に暴言を受けてきた人は、少なくない気がしています。そしたら、脳が傷ついているのでは?
そして、脳の構造がそもそも違う人と、わかり合うのは簡単でしょうか?
このTEDには続きがあって、ダニエル医師は「傷ついた脳は治せる」っていってます。
つまり、「性格」「病気」だと思っていたものは、治せるかもしれない、と。
怖くないですか。
ちょっとしたロボトミー手術みたい。
「脳が違う」を知っておくとどうなるか
TEDの説が本当かどうかはさておき、「脳が違う」と仮定することが、日常生活を楽にしてくれると思います。
例えば、突然誰かから悪口を言われて、「何が悪かったのだろう」とすごく気に病むかもしれません。
しかし、です。
「あの人の脳は違うタイプなんだ」
と知ってたら、「どうにもできない」と悟ると思います。
魚に猿の気持ちをわかってくれというようなものかもです。
そっとしておくしかないんですよね。
マレーシアにいると、宗教や人種が違うので、これが似たような働きをしてくれます。相手の気持ちを必要以上に考えたり、ズカズカ踏み込んだりしても無駄だな、と気づくのです。聞くしかないのです。
いろんな宗教を持って育ってきた人たちの気持ちは、私にはわかったフリしかできないです。多分永遠に理解できない。全員にわかってもらうことは、土台無理なんだと思います。
同じように、育ちかたも家族の形もいろいろなので、日本人同士でもやっぱり真に理解することは難しいと思う。
そんなわけで、周囲に分かり合えない人が多くてイライラしてる人は、「あ、脳のタイプが違うのかもね……」と「わかってもらうことを諦める」のがいいのかも。その上で、離れるなり、諦めるなりして、最低限の付き合いをするしかないのかもです。
それでは、良い週末をお過ごしください。
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