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「形式的にメソッドを真似て取り入れる教育」が教えられないこと
日本の学校からマレーシアのインターナショナル・スクールに行った長男が最初の頃言ってたこと。
「日本の学校では『いい』と言われたこと以外、やってはいけないと言われたけど、この学校では先生が『ダメ』と言ったこと以外は、大体やっても大丈夫」
先日読んだ、「教えから学びへ 教育にとって一番大切なこと」 (河出新書)に、まさにこの息苦しさの原因が言語化されていました。
著者は汐見稔幸先生。日本の教育学者。東大名誉教授で、元東京大学教育学部付属中等学校の校長です。
なぜタブレット導入がうまくいかないのか
学校にタブレットを導入しても、日本の学校でうまくいかないのはなぜなのか、という話が出てきます。
「まずこうして、次にこうして、最後にこうします。そのやり方から逸脱してはいけません」
このように形式的にメソッドを真似て取り入れるだけでは、これまでの授業のやり方に方法が一つ加わるにすぎません。子どもたちがいままでよりも学びを面白がるようになるとか、深く学ぶようになるという大きな転換は起こらないでしょう。
中には、「先生に指示されたところ以外は絶対に触ってはいけません」と指導してしまう学校もあるかもしれません。そのような状況では、おそらく新しい学びは生まれないでしょう。
このような指導をまさに受けている、という話は私も聞いています。
これは、GIGAスクール構想に限ったことではありません。近年、海外の先進的なオルタナティブ教育にも注目が集まっていますが、その型や方法だけを真似るケースが日本では多く見られます。
幼児教育の分野ではモンテッソーリやフレーベル、レッジョ・エミリアなどの哲学や保育論が注目されていますが、アメリカ経由で日本に入ってきたときにすでにメソッドとして確立していることが多く、その大半が〇〇方式、△△メソッドという形で取り入れられます。
ああ、これなぁ、と思いました。
「形式的なものから逸脱することが許せなくなる」のです。
受験勉強で身に付く「メソッドを探してその通りにする」勉強方法
受験勉強にハマった世代の特徴の1つに、
「メソッドを探してその通りにやる」
というのがあります。
「**塾の○×先生の講義を受ければいい」とか、「**塾の特進コースに入れればいい」とか。
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