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なぜマレーシアに来た発達障害の子どもたちが「穏やか」になるのか
発達障害のお子さんたちがマレーシアに来て、飛躍的な伸びを見せることがあります。
何でこんなことが起きるのか。
ずっとわからなかったのです。
日本の特別支援教育に深く関わってきた、三好健夫さんに取材しました。
三好さんは、学校教諭を30年以上続け、東京都・シンガポール日本人学校でも教諭として普通教室・特別支援教室で教えてきました。
クアラルンプール日本人学校にも特別支援教室で関わり、「日本とマレーシアの両方の障害児教育」をみてきた方です。
今ではマレーシアの日系教育企業で働いています。
実は日本の制度はとても整っている
日本の制度はマレーシアに比べたら手厚いです。
三好さんは、日本には大学を出た専門家も多く、無料検診や特別支援学校のシステムが整っていると言います。
マレーシアでは赤ちゃん・幼児のスクリーニングや無料の定期検診などの手厚い保護は、知る限りありません。
無料で受けられる特別支援教室や特別支援学校が整っていません。
そこで、我が子が何らかの障害を持っていると気づいた親は、あちこち奔走して、自分でお金を出してスクリーニングし、療育しているのが実態です(一つの例は「子どもが教育を選ぶ時代へ」に書きました)。
大学や大学院を出たような専門家の数も少ないと思います。
そこまで勉強した人が先生になっている場合ではないです。
車椅子で出入りできない場所も多いのではないでしょうか。
なのに、日本から来る親子が「マレーシアに来てよかった」というのです。
なんでこんな逆転現象が起きるのでしょうか。
なぜマレーシアに来た発達障害の人がマイルドになるのか
三好さんも、マレーシアにきた発達障害の方の適応がいい、というのは合点がいく点がある、といいます。
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