教育改革はどこにいくのか
こんにちは、野本です。
2020年からの教育改革が、ここに来てもめています。英語の民間試験導入も延期になり、「今後の日本の教育、一体、どうなるんでしょう」と聞かれました。
私はマレーシアで教育の取材を続けていますが、日本にいないので日本のことがわからない。
一方で、日本からくる教育関係の方々や、当地の教育機関に取材することが多いので、今日は聞いた知識で「教育改革の行方」を書いてみます。
勘違いがあれば、ご指摘大歓迎です(有料記事なので、訂正があればアップデートでお知らせします)。
今日は長文になります。
なんでそもそも教育改革が必要なの?
そもそも、なんでこんな話が出てきたのか。
一言で言うと、インターネットの登場で社会は大きく変わり、「物知り」の価値が低くなった。本やネットを見て「これ、本当なのかな」と言う力こそが問われています。
ところが、日本の教育は、30年ほど前の「物知り」を作るための教育のままです。そこで文科省は教育を変えようと、随分前から準備してきました。
文科省だって、このままで良いとは思っていない。親だって子供たちだって「こんなの時代遅れだ」と思ってる。
そして日本の外を見ても、世界中で、同様の教育改革が行われてます。
英国やカナダなどでは一足先に教育が変わった。
アジアは少し遅れていて、マレーシアでもシンガポールでもこれから公教育の教育改革が始まります。
日本では過去、似たような「ゆとり教育」が頓挫した苦い経験があります。文科省はならば出口を変えようと、受験をいじろうとしたわけです。
それも暗雲が垂れ込めてきた。
結局何もかも、決まりそうにない感じです。
なぜこんなに揉めるのか
教育改革にせよ、英語教育にせよ、Grabなどのライドシェアの導入にせよ、他の国では実現していることが、なぜか日本ではとことん揉めます。
不思議な気もします。
理由を統合すると、
1 お金がない
2 みんなの要求が大きすぎる
3 競争が激しすぎる
この3つかな。
1 お金がない
日本の教育予算のGDP割合は、OECD加盟国の中で最低。つまりお金がないのです。だから、採点者の給与が払えないとか、教師が激務になってしまったりするのかもしれません。
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