伸びる人と伸びない人の差は、「学習の責任を自分で取っているか」である
今は教育がホット。大人の学び直しも話題です。
しかし同じ教室で学んでいても、伸びる人と伸びない人がいます。これはなんででしょうか?
サルマン・カーンは、「学習の責任を本人が取っていることが重要である」と言ってます。
なんのことかわからないですよね。
私も最近読んで衝撃を受けたので、紹介します。
カーン・アカデミーが大人気の理由は?
サルマン・カーンは、間違いなく、今、世界の教育を語る上で、最も影響力のある人でしょう。
教育プラットフォーム「カーン・アカデミー」の創設者。インド系とバングラディッシュ系の混血で、アメリカで教育を受け、Youtubeで、世界の誰でも無料で利用できる教育を提供しています。
「カーン・アカデミー」は、当時小学生だった長男に教わりました。
インターで流行ってましたし、プログラミング教室の先生たちもカーン・アカデミーでの学習を奨励していました。
なぜこんな英語圏で人気があるのか。
ただのビデオ学習じゃないの?
やったことのない人、日本語版だけみてる方にはちょっとぴんとこないですよね。
要するにサルマン・カーンの教え方がうまいんだと思います。
動画を見てみると、無駄がない。
徹底して計算して作り込まれています。
例えば、ビデオにはほぼサルマン・カーン自身の顔が出てこないのですが、これは「授業に集中するように」という仕掛けらしい。
子どもはカーン・アカデミーを見始めてから、「学校の授業は無駄が多すぎる」と言うようになりました。
「教育の責任を生徒が取らないといけない」とは?
さて、彼の本を遅ればせながら読んでるのですが、私がショックを受けたのは以下の文章です。
教育の責任ーー生徒、家族、地域社会、国家の責任ーーはもちろん、政治の世界であらゆる角度から盛んに議論されているテーマです。しかし、「責任を取る」ことは学習そのものとは無関係だ、責任は生徒ではなく保護者や教師が負えばよい、という声があまりにも多く聞かれます。これはどれも間違っています。教育の責任をとることがすなわち教育であり、学習の責任をとることがすなわち学習です。生徒の立場からは、責任を取ることで初めて真の学習が可能になります。
厳しい言葉ですよね。
しかし、学習って「自分でやりたい」と思わないと伸びないんです。カーンはこれは研究からも明らかだと書いてます。「生徒は自分たちの教育に当事者意識を持たなければならない」ってこと。「やらされてる」「習っている」態度では、いつまで経っても、真の教育ではないんです。
この部分が衝撃すぎて、しばらく先に進めないほどでしたが、考えれば考えるほど、その通りだなぁ、と思うようになりました。
英語ができるようにならないのは「当事者意識」がないから
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