大学院で「英語ができない生徒をどう教えるか」を学んだのですが、ここでちょっと衝撃的な文に出会いました。
以下の論文です。
米国では都市部の低所得者向け学校と、郊外の中所得者向けの学校に格差があることが知られますが、その理由が従来型教育にあるというのです。
要するに、「先生の話を一方的に聞く」授業を受け続けていくことが、教育格差につながるというわけです。
えーと、ちょっとショックではないですか?
教育格差が広がる原因が「教育の新旧」にあるとする仮説
これ、私も感じますが、マレーシアのインターナショナル・スクールに付属する「英語クラス」でなかなか英語が上達しないことがあるのです。
「英語特別クラス」を教える先生たちは、片手間に英語を教えているケースも少なくなく、「授業がつまらない」「簡単すぎ(難しすぎ)」「暗記ばかり」という不満を聞きます。ですから、できたら英語クラスなしに、最初から授業に加わった方が、ずっと英語も結果として上達するケースが多いのです。
本論文は、米国では、低所得者やELL(English Language Learner=英語ができない人)が、「台本通りの古い教育」を受けるために、教育格差が広がっているのではと分析します。
そしてこのアプローチには科学的な信頼性がないと言っています。