「居場所としての会社」と「45歳定年制」が燃えたわけ
少し前の話、サントリー社長の「45歳定年制」発言が問題になりました。
日本は良くも悪くも「会社員の国」だな、と思います。
「会社員であること」に謎ないろんな価値(居場所とか、生きる喜びとか、仲間とか)がついてくるのです。
東南アジアではどちらかというと、「会社はお金を稼ぐところ」と割り切ってる人が多い気がします。
むしろ、会社員は割の悪い仕事ーーそんなイメージです。正社員だろうが派遣だろうがバイトだろうが、雇用形態はあまり関係ない。そもそも、企業で誰かに使われてる人が「いいなぁ」って言われることはあまり見ません。
若者が最終的に目指すのは、どちらかというと、起業家か投資家です。
マレーシアによくある「コミュニティ退場問題」
ところで、マレーシアには「辞める」もあるけど、「辞めさせられる」もよくあるのです。
インターでは成績が足りなくて、辞めさせられてしまうケースをみます。例えば、IBは一見エスカレーター式に見えますが、高校に入るのに、世界平均で50%が進学できないのです。
これ、以前、ある学校と韓国人生徒が揉めて裁判になったそうです。
マレーシアの公立はもっと厳しいです。小学校で試験があり、落ちると1年間、補習を受けて仲間から外れてしまう。
同じ学年が一緒に進学できるかわかりません。きた頃かなり驚きました。
会社も同様で、クビになることは珍しくない。
私も昨年、会社をクビになりましたが、別に何の保障もありません。
なので、「ずっと続くコミュニティで仲間だよね」と思っていると、いきなりはしご外されるのです。
居場所としてシームレスに続く学校と会社
翻って日本を見ると、めったに学校からも会社からも追い出されませんし、どんなに成績が悪くても落第しません。だから「すごく強いコミュニティ(途中で入るのは難しい)」ができるのかも。
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